いつもなら快適なシーズンだが今年は異常に暑い。エアコンが壊れて暑さに参っている。 アパートの屋根はトタン張りで午後は蒸し風呂のようになる。週末は部屋で授業の準備をしているので、したたる汗でノートも画用紙もべたべたになる。扇風機を最大の強で回…

わっ！ なんと有名なジャーナリストの本多勝一氏と同じ扱いで応募を取り上げられた。本多勝一氏は文章のお師匠さんにしていた方なので、編集者からメールが届いた時は天にも昇る気持ちだった。 タイに赴任してからの２年間、この小冊子に「アジアに暮らす」…

１年生はひらがな、カタカナの読み書きを終えたので、これからが楽しい授業になる。数も千まで数えられるし、います／あります、の存在文も解る。 さて、今日は紙風船のカウント大会。いくつかのグループに分かれて、紙風船を何回突けるかを競う。みんなでカ…

言葉を教えることは忍耐力がいる。学ぶ方も根気がいるだろう。 根気など持ち合わせていないタイの生徒に教えていると、自分の時間を浪費していると思うこともしばしば…。 やけくそで、タイには「根気」と「努力」という言葉がないかもしれない、と辞書を引い…

「北海道フェア」イベントの最終日に会場のスタッフがお札のコピーをもってやってきた。 「４軒のお店で５００Bと１００Bの偽札が使われたので気をつけるように」とのことだった。 「えっ！」と驚いて金庫を開けたら、ありましたね５００Bの偽札が！ ５００B…

週末にバンコクのトンロー１０番街、らーめんチャンピオンズの敷地内で行われたアウトドア「北海道フェア」は大変なにぎわいだった。 私たちは富良野のラベンダーファームのお手伝い。午後１２時から夜の９時まで、売り子や走り使いの役回り。コンビニへ買い…

ソムリエのコウスケくんのお誘いでバンコクで開催される「北海道フェア」のイベントの手伝いをすることになった。 なんと、会場では小樽から寿司職人がやってきてマグロの解体ショーをするとか。道産ワインも飲めるということで願ってもないこと。食いしん坊…

日本語教師仲間のトモさんが中国語教師の同僚を連れて、はるばる北のポンチャルーンからやって来てくれた。 台湾からきたクワイさんはカンフーの達人とのことで、急遽、スポーツ大会の閉会式にカンフーのパフォーマンスをしてくれることになった。 カンフー…

標高８０００mの世界で歩けなくなることは死を意味する。頂点は折り返し地点に過ぎず、下山はさらに危険であり思考力がなくなり、体力をさらに消耗する。 下山時、Mountain Madness(USA)のガイド、Beidlemanが難波康子さんに会ったとき、彼女は消耗しきって…

週末、エアコンが不調、サウナ状態の部屋で「エベレスト遭難」のくだりを読んでいた。扇風機を回しても汗だくで、首にタオルを巻き水浴びしながら辞書片手に大奮闘していた。 突然のストームに襲われた公募登山のパーティのメンバーが遭難するシーンは想像に…

一週間、応援団長をしていたら喉が痛くなった。 小春日和どころか、昼間は干しあがりそうに暑い。体中の水分が蒸発してしまい、昼休みにシャワーを浴びに戻ったら水が出ない。 朝も２時間しかバルブを開けてくれないし、夜は６時にならないとシャワーを浴び…

来週の月曜日から、３日間の校内スポーツ大会が始まる。 全校生徒が、緑、青、黄色、ピンク、オレンジの五色のチームに分かれてスポーツを競う。それで、授業の終わりの１０分ほどを応援の練習をすることにした。 まずは、応援団員のあいさつから。 「オッス…

『Whatever you have the inportant thing is that you never stop dreaming』 ———何があろうとも、大切なのは夢見ることをやめないとだ。 年に２回、春と秋に公募登山隊が集まるエベレストのベースキャンプは、ネパール、チベットサイドでそれぞれ３００人…

朝夕涼しくなり、小春日和が続く。夜は月の光に虫の声がさざめき、いまタイは秋らしい。 秋の夜長、「空へ」の英語バージョン「In to Thin Air 」Jon krakauerを購読中。 1996年５月、エベレストの公募登山で９人もの遭難者を出した話で、２番目のセブンサミ…

後期の授業が始まって、また「日本語を勉強したい！」という生徒がわんさか押しかけ、騒がしい生徒たちに取り囲まれた。わんわんなにか喚いていて、まるで蜂の巣を突っついたような騒がしさだ。 「めちゃい！チェンジできないよ。Can not change subject!」…

最初の授業は休みボケで頭が回らないので、ゲームと書道にした。 「あっちむいて、ホイ！」のじゃんけんゲームは日本語を言いながら、指を動かすのがむずかしいらしく、言葉がすぐに出てこない。 なんども「じゃんけんポン、あっちむいてホイ！」の練習をし…

後期の授業が始まり、生徒たちの顔を見ると単純に嬉しくなる。 しかし、喜んでばかりはいられない。またまた、電気代支払いの話が持ち上がり、わたしと英語教師のケスは１５００B、ベトナム語教師のアナと中国語教師のテアがそれぞれ５０００Bの支払い命令が…

週末、まだ学校が始まっていないコウスケ君が訪ねてくれて、安着祝いをした。 まずは、コウスケ君の友人から差し入れの泡盛で乾杯。（ありがとう！ご相伴にあずかりました） 帰国していた彼は、北海道名産のジンギスカンの真空パックを持参してくれたので、…

学校のある田舎町、カウオンに入るとほっとする。 辺り一面、緑したたる田んぼが続く一本道は心なしかジャスミンの香りがする。やせた土地は米を甘くするそうだ。 学校のゲートの前でバスを降ろしてもらい、ガラガラとカートを引きアパートまで行った。もち…

カトマンズからバンコクにフライトし、タイ式マッサージを受講していた娘と国際空港で落ち合った。 傍目には仲のいい親子に見えるだろうが、思春期のころからぎくしゃくした関係で、会うたびにお互いに方向ずれて離れて行く感じなのだ。今回もどうなることや…

バッティは寒いので、食事時は火のあるカマドのまわりに集まった。 うす暗いそまつな小屋で手を火にかざし温め、汗で湿った背中を乾かした。 ポーターのニマは働き者で勉強家だ。食事の用意をしている以外は日本語を勉強している。高校生のように見えるが２…

タイに住んでからネパール行きが再開してしまい、連続３回目の山旅となる。 ９月３０日にカトマンズに入り、相棒のアマチュア写真家、自称遊び人、照さんとエージェントのテイカさんを交え細かな打ち合わせをする。二人のメンバーにガイドとクライミングシェ…

天候が悪くセスナが飛ばず、ヘリコプターで入山したメラピークは、雪でクレパスが隠れてしまい登頂はかなわなかった。 なにはともあれ、セスナでカトマンズに無事にフライトできてほっとした。往復ヘリだとタイの２ヶ月分の給料（us$1000)が吹っ飛ぶことにな…

昨日、午後３時半に期末試験が終わり、学校の事務室に答案を取りに行ったら、チュンポーン先生が「５時半から新任の教師の歓迎パーティがあるから出るように」と言う。 「えっ？そんな！わたしはこれから採点して明日までにスコアを付けなければならないから…

「Hi, Maki how are you?」とあいさつされ「I’m extremely fine!（絶好調！）」と大手を振って歩いていたら、突然首が回らなくなった。忙しすぎたかも…。 毎朝、タイ語を聞きながらジョギングをし、シャワーを浴びて朝ご飯。サイトで新聞を読み、英単語のチ…

白い山が恋しくなるとブログを覗いている。神々しい白い峰を見ているだけで心がさわやかになる。そんな神々の聖域を目指している山男たちはすばらしい人なんだろう、と思っていたが、それがそうともいえない。ほんものの山男は少ないのだ。 山野井泰史さんは…

友人は少ない てのひらでそっと包んで こわれないように 大切にしょう そんなふうに 人と繋がれたらいい 山に行くからというと 帰ったら蕎麦を食べるんですからね と言った。 はい、はいお酒も飲みましょう と応える 温かさが伝わってきてうれしい

22日土曜日、マナスルで雪崩が発生し９名が亡くなった。６人以上が行方不明——BBC world news より マナスルは１９５６年に日本隊が初登した山で、１９７２年にも大きな雪崩が起こり韓国隊が巻き込まれ、シェルパ１０人を含む１６人が亡くなっているという。 …

朝、ジョギングするようになってから社会人の走り仲間ができた。日が昇るまでが勝負で、お日様が顔を出したとたんにじりじりと暑くなる。なので、暗いうちに起きて空が白んだら外に飛び出す。 学校のゲートが直線で１００m余りあり、中央分離帯を廻って往復…

職員室で来学期の授業の準備をしていたら、めずしくケスがきた。 「Maki、ネパールへ行くって？」と聞くので、「そう、登山にね」と応える。 「ネパールは何処の国？」とまた聞くので「ネパールはネパールよ、エベレストがあるところ」変なこと聞く奴と思っ…