2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

山の話 ローツェ南壁

二〇〇三年暮れ、ヒマラヤのニレカピーク遠征のとき、ナムチェバザールでローツェ南壁登攀の日本人クライマー、田辺治氏と北村俊之氏に会った。日焼けした顔に白い歯がまぶしかった。あと、200mのところで登攀を諦めたという。 ローツェ南壁はクーンプヒマ…

本の校正

二回目の校正が入った。自分の文章ながら、何度も見直していると頭がくらくらしてくる。 言葉を正しく使って自分の気持ちを正確に伝えることが、こんなにも難しいとは思ってもみなかった。そして、一冊の本を作るのに多くの人の手を経るのだということがわか…

教材づくり

朝から、ボランテア日本語教師の教材づくりをする。 来週まで過密スケージュルで教案はできたものの、それを見直す時間もない。授業をイメージしながら、フラッシュカードや絵カードを作った。子供たちが小さい頃使った黒板に張り付けて、実際に模擬授業をし…

キリマンジャロ

旅友家族がアフリカのキリマンジャロに全員登頂した。 山とサファリを地元のエージェントにコーテネートしてもらって一人50万くらいかかったそうだ。しかし、素晴らしいロケーションのホテルに滞在していたから、この金額は安いのかもしれない。写真を見せ…

野菜倶楽部

一年振りで元職場の友人に会った。 食べ物に詳しい友人がランチのセッティングをしてくれた。なんと、¥1050でバナナのお土産まで持たしてくれた。 「あら〜、バナナ !!! 今バナナジュースにハマってるのよね」と大喜びをしたら、支配人らしき男性が作り…

世界のてっぺんに立った!

本のタイトルが<世界のてっぺんに立った!>に決まった。 わたしが考えた<豚もおだてりゃ山に登る>は自虐的だと却下された。いいと思うんだけどなあ。 昨日、三省堂の山本コーナーを覗いて、ここに<豚もおだてりゃ山に登る>のタイトルがあったら目立つ…

ジョンとシャーロン

ジョンは登山ガイドでアーチストでもある。シャーロンとギャラリーを開いて生計をたてている ヘインズは8年間のブランクが嘘のように何も変わらず、氷河を抱えた山々、海や森、近所の友人たちすべてが昨日の続きのようだった。ジョンの近所の人たちは、わた…

キャリーとガーシュイン

セーラの両親、キャリーとガーシュインとサーモン釣りに行く。 家族総出で、一年分の鮭を獲りストックするのだ。キャリーは網に掛った鮭を引き上げこん棒で頭をがつんとたたく。 「ブレス、ユー!」(神のご加護を!)アラスカの女は逞しい。 (あ〜かわいそ…

魔女のおっぱい山

セーラや友人たちと久しぶりに氷河のある山に登った。 レインボー氷河を抱える魔女のおっぱい山は、鋭い二つ峰の尖りを持つ嶮しいルートである。野生のマウンテン山羊のトレイルを使ってのサバイバル登山となった。氷河を見下ろす台地でテントを張り、翌日ア…

男のロマン

森の奥でなにやら話し声が聞こえるのでコーヒーを持って行った。 男二人が楽しそうにボートを製作中。 「へぇ〜、これでどこいくの?」 「魚つりだよ、一本釣りさ」 「ヘミングウエイ、みたいに?」 「そうさ、男はロマンに生きるんだ」 「そうかもね〜、そ…

アラスカ滞在

2008年夏、2ヶ月間アラスカのヘインズに滞在した。 そう、夢は叶うものだ。森の中のログハウスに住みたいと憧れていたら、ジョンの友人、ミッシェルが森の中にあるゴージャスなログハウスを無料で貸してくれた。 ご近所では珍しいシャワーと水洗トイレ付きで…

大草原の小さな家

「大草原の小さな家」のテレビドラマは子育て中の楽しみだった。 開拓者の両親をもるローラ・インガルス・ワイルダーの自伝的物語である。小さなローラに娘の成長を重ねていた。父さんのバイオリンの音色や賢い母さんに、なるほどとシンプルライフのお手本の…

「エレファントム」ライアル・ワトソン

お正月に読みかけの本を片付けていて、一番面白かった本が<エレファントム>。 ライアル・ワトソンは<アース・ワークス><生命潮流>などの著書で有名である。いくつもの肩書きを持つ自然科学者で、この本は彼の子供時代の体験が織り込まれていてる。 興…

山スキー

4年ぶりに山スキーに出かけた。目的地は西昆布岳。 しかし、朝から吹雪で「え〜、♨でもいいよ」と腰が引ける。山はなだらかな広い尾根で、途中から八甲田山死の決行になりそうなくらい吹雪いてフェイスマスクをしていても頬がびりびりした。気温零下10度…

ゆで卵

タイのゆで卵にびっくりした。 なんと、中にひよこが入っている。孵化する寸前の卵をゆでたのだ。 これってどういうこと? ひよこと卵の両方の食感をたのしむため? それとも栄養価が高いのかな? さすが、味見する気もおきず素通りした。その他にカエルの唐…

バナナジュース

タイ以来、バナナジュースにハマっている。 バナナ2本、リンゴ半分、人参乱切りを5個くらいに牛乳と塩をいれてミキサーにかける。最後に氷を入れておしまい。毎朝きれいなピンク色のジュースに喜びを感じている。 友人に「生きる喜びを感じるのよね〜!」…

教案づくり

ボランテア日本語教師の教案作りをしている。 形容詞を入れて会話ができるようにする。形容詞を文型にあてはめるのだが、例外もあってちょっとたいへん。「イ」形容詞と「ナ」形容詞があるから、わたしが外国人ならむずかしいかもね ベトナムで働きたいと思…

写真のキャプション

一日中、本のレイアウトを見ながら写真のキャプションを考える。 本がどういうふうに仕上がっていくのか興味深い。原稿を渡し、編集者と本の構成をする。何度か校正をし本の引用文献を照らし合わせる。ブックデザイナーさんが本のレイアウトをし、写真と文章…

藻岩山(シティ山行)

盤渓方面の小林峠から藻岩山に登る。 人がいなくていいよ〜と誘われ、そう?と二つ返事ででかけた。林の中の道は、ちい、ちい、ちいと小鳥のさえずりがたのしい。静かに雪が舞い降りて来るのを見ているのは、なかなか風情がある。冬の空色、グレイがかった水…

サソリ

タイの東北部で日本語教師をしている先輩から便りが届いた。 そして、またまたびっくり! なんと、NPO法人の事務所にサソリが出たと写真が送られてきた。夏に、ここの事務所に滞在しサソリが出た部屋に寝ていた。タイ人もびっくりするくらい大きかったそう。…

野生の狼

アラスカのジョンから年賀状が届いた。 写真にびっくりぎょうてん! わあ〜、近くにこんな大きい狼がすんでいるんだ。 お正月に、少女が狼と暮らしながらホロコーストを生き延びる小説、<ミーシャ>を読んだばかりだ。子牛ほどもある狼が想像できる。 アラ…

またね

別れるときは何ていうのと聞かれて、ふつうは「さようなら」と言うけど、若い人は「またね」って言うの。「See you ! と同じ意味よ」と教える。「さようなら」は、「さようであるならば」の意味で接続詞であるという。そのあとにどんな言葉をつなげるのだろ…

勧誘

グラセーラの弟、デビットが帰る頃になって会いに来た。彼は大学の講師でギターリストでもある。なぜ、わたしに興味をもつのだろうといぶかしく思っていたら、「イケダダイサクを知っているか」と聞かれた。 「どちらの池田さん?」と聞きかえすと、宗教団体…

Big Families

メキシコへ行ったのは、カナダの語学研修でクラゥデォと友達になったから。 彼のお母さん、グラセーラは6人妹弟でみんな仲がいい。ビックで元気なファミリーだ。 一番下のマルガリータの夫はとても愉快な人だ。彼の話によると、メキシコでは男が女にプロポ…

サカティカス

バスのチケットをカードで買ってサカティカスに出かけた。 メキシコのアナワク高原の北端、標高2500mにあるこの都市は、十六世紀に銀鉱山で栄え壮麗なバロック様式の建築が残る。谷間にある町並みは赤みがかったレンガ色で、中世ヨーロッパの雰囲気があふれ…

メキシカンカラー

2007年の春、メキシコのモンタレィの近くの街サルテーリォに3週間滞在したことがある。 旧市街のカテドラルの側にアートスクールがあったので見学させてもらった。 学生が彫像や油彩やコラージュに取り組んでいた。どの作品も元気いっぱいのメキシカンカラ…

お正月

お正月の三日間、朝10時からNHK・FMラジオの大貫妙子トーク番組を聴いていた。 彼女の声のトーンが好きだ。生き方もいい。 さて、今日のテーマは<懐かしい未来>、ゲストは内田樹氏。 農業と水の大切さについて話していた。日本は農業国になるべき・・うん…

ヘミングウェイ

<凍る身をキリマンジャロの頂きに豹と変じて君を待つらむ> 年始に添えられた短歌に、新年早々どきん!とした。 ヘミングウェイが好きだったというカクテル、ダイキリをあおった気分。 彼は某新聞の編集長で本のデザイナーさんの事務所で偶然にお会いし、ヘ…

A happy new year !

春いちばん! 昨日と同じ今日なのにリフレッシュされた気分になる不思議さ。朝から、ずーっとジョンレノンのをリビートで聞いている。最初と最後の潮騒の音がいい。そして、このフレーズも・・・ Life is what happens to you while you are busy making oth…