大草原の小さな家

大草原の小さな家」のテレビドラマは子育て中の楽しみだった。
開拓者の両親をもるローラ・インガルス・ワイルダーの自伝的物語である。小さなローラに娘の成長を重ねていた。父さんのバイオリンの音色や賢い母さんに、なるほどとシンプルライフのお手本のように思っていた。
アメリカ史専門の教授が「本を処分するので欲しい本があったら持って行きなさい」おっしゃったので、舌きり雀の欲張りばあさんよろしくリックにたくさん本を詰めて持ち帰った。
その中に<「大草原の小さな家」の旅>があった。
この本はローラが書いた自伝だが、当時作家だったローラの娘、ローズが手直しした文章だという。そして開拓の歴史はインデアンを迫害した歴史でもあったこと。著者の服部奈美氏は公平な視点でアメリカの歴史を捉えている。大草原への旅に出たくなる本だ。
ローラの言葉がいい。
『真実とは、人生の美しくシンプルなことがらなのです。もし、一人一人が自分を変えて、より簡素な生活や、率直な考えかたに立ちもどれば、もっと幸福になれると私は信じています。
(中略)ー本当の生き方とは、過ぎていく一瞬、一瞬を楽しむ事です。人生の美しさは、かならず私たちの身の回りにあるのです』
ローラ・インガルス・ワイルダー(1868~1957)