2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「潮かおる小樽で」瀬戸國幸

警察医の自費出版の手記である。 普通に暮らしていて、家族以外の遺体を目にすることはないが、検察医は事件のたびに死因を究明しなければならない。精神的にも大変な仕事だ。小樽って、そんなに事件があったんだと思うと同時に、事件の裏のストーリーに救い…

「図書館魔女の本の旅」大島真里

元、図書館司書だった筆者が本を紹介し、本の世界を旅する。 谷川俊太郎/モンゴメリー/サン=テグジュペリ/E・L・カニグズバーグ/M.ミッチェル/柴田翔/福永武彦/辻邦生/沢木耕太郎/井上ひさしと続き、向田邦子/須賀敦子/三岸節子/志村ふくみ/伊…

立体構成

課題:紙と線を融合させて実際に立体を作る。 ケント紙と木の角棒を使い、多面性のある立体を構成するとのこと。立体なんて箱以外に作ったことがないのでどうしたものか。 それで、月と屋根をイメージしたものを作ることにした。こんな屋根の家があったら、…

イタリアン・ナイト

元、イタリアン・シェフと知り合いになり、美味しいパスタとワインをご馳走になった。 自宅にあるのは、もちろんプロの調理道具。素人が喉から手が出るほどセンスのいいものばかりで羨ましくなる。わたしがプロの道具を使ったところで、味が良くなるわけでは…

中井泉個展 & 道彩会 会員会友展

元、同僚の「中井泉個展」に行く。 考古学の作図作業は絵を学んだ人が多く、いまは美術学校やカルチャーセンターで絵を教えている。彼女もNHKカルチャーセンターで水彩画を教えていて、白と青を基調にした花の絵が素敵。彼女らしいセンスだと思う 道彩会 会…

棟方志功展 北海道近代美術館

「わだば、ゴッホになる」の棟方志功展に足を運んだ。 棟方志功といえば、極度の近視で牛乳瓶の底のようなメガネをかけ、板を舐めるようにして彫っている強烈な印象がある。「版画」ではなく「板画」と漢字を置き換え、画題に「柵」と文字を加えている。「柵…

立体構成

課題:立体を組み合わせ完成予想図として描く。比重の序列/光と影/ポイントの強弱(見せるところと見せないところ)/散漫にならないように、などのアドバイスを受け、平面上で立体構成をする。 無機質なメタリックと四つ葉のクローバーを組み合わせた構図…

「色と形のセンスアップ」西村一夫

絵の基本は構図と色の組み合わせだと思う。どちらにも基本があり、視覚を養う上で基本が不可欠だ。それで、遅ればせながら朝日カルチャーで「色と形のセンスアップ」を学ぶことにした。 前回の課題は「形の研究(空間)」で、平面上で立体の空間を表現する。…

Happy Valentin's Day~♬

欧米人は男性が花を贈り、日本では女性からチョコレートを贈る日。カナダの語学学校にいたとき、帰宅途中の男性がみな花を持っているので、なんだろう?と不思議だったね。 今年はチョコレートパンを焼いて、近所の雪かきおじさんには手編みの帽子を贈った。…

雪遊び in Tokyo

タイで知り合った日本語教師の友人に、昨年赤ちゃんが生まれた。 上京した際は時間が取れず、その後東京は大雪になったので手編みの帽子を送ったら、写真が届いた。いつもは帽子を嫌がって取ってしまうのに脱がず、お気に入りだという。 ーーーたぶん、寒い…

HOKUBU 絵画記念館

友人オススメのHOKUBU絵画記念館にようやく足を運んだ。 行きたいと思っていながら、いつも出かけるときは画材が入った大きなバックを抱えているので立ち寄れないでいた。 北海学園大学から西へ徒歩7分のところにある小さな美術館で、企業の社会還元の一端…

「あと千回の晩飯」山田風太郎

ふた昔ほど前、朝日新聞に連載されていたエッセイを再読。高齢者社会を憂いた編集者とのやりとりがおかしい。4人に1人が65歳の時代を迎えるという、高齢者氾濫予防法について: 『「僕のアイデアでは、ボケ老人を一同に集めて、集団でトワの眠りについて…

雪かき名人

自治会役員のくじ引きで車両係になった。何をするのかを聞いたら、来客用の駐車場2台分の雪かきと「広報さっぽろ」を配布するとのことだ。前回、当たったのは会長だったから、それよりは忙しくないかも? ーーータイに赴任していた7年間は役員&班長を免除…

谷中散策

上京した際に古い商店街のある谷中を散策した。昭和レトロなお店が並んでいて懐かしさを覚える。 お店の軒先ばかり見ていたが、視線を上に移すと、これまた懐かしいものが目に入った。子供時代に使っていた敷布団と丹前がベランダに干してある。ーーー今時、…

節分

『鬼は外〜!福は内〜!』と鬼に向かって勇ましく豆を投げたいところだが、「本当に怖いのは人間」に関する本を数冊読んだ。 1冊目は「ボタン穴から見た戦争」スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチのルポルタージュで第二次世界大戦下、ドイツ侵略に飲み込…

ウルフ・スタルク-----スェーデン文学

ラジオ講座で「大人が味わうスェーデン文学」を聴いていた。訳者でもある菱木晃子さんの、ちよっと震えた北欧の白夜みたいに澄んだ声が好きだった。 人間にとって普遍的な家族関係や老人問題を子供の視点から描かれていて、大人から子供まで楽しめる。シニカ…