「色と形のセンスアップ」西村一夫


 
 絵の基本は構図と色の組み合わせだと思う。どちらにも基本があり、視覚を養う上で基本が不可欠だ。それで、遅ればせながら朝日カルチャーで「色と形のセンスアップ」を学ぶことにした。


 前回の課題は「形の研究(空間)」で、平面上で立体の空間を表現する。
それを言葉で説明されても、いまいちピンとこない。いくつか質問してようやく頭の中の回線が繋がった。
 1、コントラスト、グラデーションをつける。2、パースを使う 3、画面からはみ出すと空間が広がる 4、大小の組み合わせなどを使い画面に魅力的な空間を作り出す、ということらしい。


 先日、東京で神社の赤い奉納の鳥居をくぐり抜けたことを思い出し、あれを描けばいいかも?と鳥居を連ねたものを描いたら、それらしくなった。影も入れ、なんか寂しいので鳥居の上に赤い鳥も止まらせた。ポイントになっていいじゃん?と。


 出来上がったあとは個人的に批評してくれる。
で、わたしのは「空間がよく表現されていますが、この赤い鳥はなんですか?」と聞かれ、「モノクロでなんか寂しいので、赤い鳥を止まらせました」と答えたら、「空間を表現するのが目的だから、目的を忘れないで」とおっしゃいました。
 ーーー要するに、空間より鳥に視線が行っちゃうってことですね。


 というわけで、赤い鳥を消し、上面を赤にしたらスッキリしました。



By kazuo Nshimura  ↓ NYのビル街のようでクラっとする