キャリーとガーシュイン

セーラの両親、キャリーとガーシュインとサーモン釣りに行く。
家族総出で、一年分の鮭を獲りストックするのだ。キャリーは網に掛った鮭を引き上げこん棒で頭をがつんとたたく。
「ブレス、ユー!」(神のご加護を!)アラスカの女は逞しい。
(あ〜かわいそう・・・)鮭はコンテナのなかでひくひくしながら息絶える。
桟橋の上で鮭をさばき洗って真空パックにして保存する。このころマーケットに保存用の空き瓶がカートンで売られている。

旅で使っていた小さな時計がそのままアラスカの時間を刻んでいる。わたしの暮らし中で、同時に二つの時間が並行して時を刻む、今暮らしている自分のリズムとアラスカの友人たちのリズムだ。いまごろは食事の時間かな? などと想像するのが楽しく、ちょっといいかなと思える。
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