ジョンとシャーロン

ジョンは登山ガイドでアーチストでもある。シャーロンとギャラリーを開いて生計をたてている
ヘインズは8年間のブランクが嘘のように何も変わらず、氷河を抱えた山々、海や森、近所の友人たちすべてが昨日の続きのようだった。ジョンの近所の人たちは、わたしを覚えていてなつかしがってくれた。
「Makiはアーチストだったよね?」
「?」はて、なんのことだろう?
「Makiの<夢>を買ったの。素晴らしいわ!」としきりに誉める。
「??」わからん・・・
8年前に訪れた時、わたしはセーラに<夢>の漢字を教えた。半紙に墨で、夢、夢、夢と何度も書いて練習した。話をしているうちに、その<夢>の書をジョンが額に入れて売ったのだということがわかったた。彼女はそれを買ったのだ。
「ジョンったら、もう!」穴があったら入りたい気分になった。
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