ヘミングウェイ

<凍る身をキリマンジャロの頂きに豹と変じて君を待つらむ>
年始に添えられた短歌に、新年早々どきん!とした。
ヘミングウェイが好きだったというカクテル、ダイキリをあおった気分。
彼は某新聞の編集長で本のデザイナーさんの事務所で偶然にお会いし、ヘミングウェイの話をした。学生時代に原書で読んだとのこと。
原書で読みたいと大学の英文科に入学したがお呼びじゃなかった私は、いいですね〜! で、どうでした?、難しくない? と並べ立てながらお酒を飲んだ。
初めて読んだ恋愛小説がヘミングウェイの「武器よさらば」だった。あんな恋がしたいと憧れた彼の愛したアフリカやスペインを訪れるチャンスを得て、あの小説の匂いや赤い土の色が目に焼き付いた。あ〜、キューバの鉄さび色をした、あの赤い土にも触れてみたい!