「In to thin air」Jon Krakauer

 『Whatever you have the inportant thing is that you never stop dreaming』
———何があろうとも、大切なのは夢見ることをやめないとだ。


 年に2回、春と秋に公募登山隊が集まるエベレストのベースキャンプは、ネパール、チベットサイドでそれぞれ300人ものテント村ができる。
 人が集まると物売りもやって来るし、チベットサイドでは酒場テントや商売女性のテントもあると聞いた。ネパールサイドでも同じらしい。
 シェルパ仏教徒が多く信心深い。エベレストは信仰の対象の山なのでなおさらに縁起をかつぐ。強靭なシェルパが肺水腫になり、ヘリでカトマンズに運ばれ死んだのは、その隊のメンバーが女性テントに出入りしているからだ、と言い出した。エベレストは女性の神なので女性にうつつを抜かすのは御法度らしい。ネパールでは既婚者と未婚者の浮気もだめらしい。
 と、こんなことは翻訳されていたかな?と思いながら読んでいる。

 半分読み進み、まだ遭難には至っていないが、エベレストの公募登山に集まった人々の人間模様がおもしろい。それぞれの夢のいきさつを紹介している。
 また、初歩的な装備の不具合なども指摘していて、こんな人もエベレストに来ちゃうの?とびっくりだ。また、新しい発見があるかもね。

 最終編は次回ということで。



カラパタールからのエベレストBC