2011-01-01から1年間の記事一覧

教室の模様替え、その後

教室の模様替えは好評で、生徒たちは赤い縁のテーブルの周りに集まってたのしそうだ。 しかし、30人以上の生徒のクラスになると、後ろのボロい独りがけの椅子にダーっと座る。 そこで、すかさず側に立ち、 「頭の悪い生徒は後ろに座るんだよ。これは、どこ…

教室の模様替え

後期の高校生の目標は「話そう、日本語!」 それに合わせて机の配列を変えた。いままで生徒たちはボードを向いて教師と正対していたのを、ボードに対して横向きにした。後ろにあった大きなテーブルを前に引っぱり出して、テーブルごとのグループを作った。グ…

♪〜おむすびころりんすっとんとん♪〜♬

今日19日の天声人語で、人生の最後に食べたいものがある。「宇宙一の食いしん坊」を自称する作家、よしもとばななさんの場合は、意外にも「おむすび」だという。 前期の最後の授業のとき、おむすびを沢山作って「お弁当箱の歌」を歌ったら大受けだった。ま…

タイムスケージュールの変更

朝、オフィスの机の上に時間割がおいてあった。 「なに。これ?」とわたし。 「新しいタイムスケージュールよ」とインが言う。 「またあ!いいかげんにしてよね」と憤慨する。 後期が始まって二回目の変更だ。いったい誰が学校の年間計画を管理しているのだ…

映画「あしたのパスタはアルデンテ」

イタリア人のもつ陽気さっていい。ラテン系だから逞しく強い。 いい加減だけど、タイのいい加減さとはちょっと違う。しめっぽくないんだな。 情熱とおいしい食べ物の国。ああ、イタリアに行きたくなったぞ。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜”5…

ロイカトーン

11月10日はロイカトーンのお祭りだった。 朝の朝礼によると、大切な水に感謝のお祈りをする日なのだそう。仏教の行事のひとつで満月の日に行われる。 バナナの葉を編んで花を飾った灯籠を川や池に流す。町にはいろんな灯籠が売られている。人々はろうそ…

日本語教師って、おもしろい!

日本語教師って、おもしろいと思う。 きっと、それはオリジナルな体当たり授業だからだ。 新米日本語教師のわたしたちは異文化のなかで五感をフル回転させ、日々、教科書以前のレベル&なまけものの生徒を相手に悪戦苦闘している。そのうえ、毎日のようにト…

ちいさな先生

放課後、2年生のギムがポードの前で中国語の友だちに日本語を教えている。 ギムの友だちのレックが中国語クラスから日本語クラスに移ってきたのだ。おしゃまなギムは中国語クラスの二人を相手に日本語の先生を始めた。 それが、わたしとそっくりなので笑っ…

「リンさんの小さな子」フィリップ・クローデル

表紙の絵の小さな赤と著者のプロフィール「トライアスロン、登山、釣りを好む」が気に入り手に取った本で、そのまま読み続けてしまった。 異国の港町に、赤ん坊を抱え難民として辿り着いた老人が、妻を亡くしたばかりの男と言語を越えた友情を育む物語。 戦…

選択科目の変更

中国語と日本語は選択科目になっていて生徒たちがどちらかを選択することになっている。 そのままの後期も継続してくれるといいのだが、どさっと中国語から日本語に選択を変更してきた。インによると、中国語の生徒たちの間では「日本語はテストの点が甘いし…

洪水の被害

タイ当局によると、7月末から10月15日までに297人が死亡、2人が行方不明、被災者は数百万人に上るという。道路は各地で分断され、タイ国鉄の北部線は運休し、国内線の空港も浸水のため閉鎖された。また、高速道路は自動車に駐車され交通に支障が出…

タイの歴史的大洪水

タイの集中豪雨は半端じゃない。雨は壁となって空から滝のように流れ、辺りは白く煙る。ダムは瞬時に溢れるだろう、と想像がつく。 毎夜、朝方まで集中豪雨が続き、今年は昼間も雨に閉ざされた。なんともダイナミックな雨と感激していたら、その結果がこの洪…

ただいまタイに到着

ただいま、無事に学校に到着! ひやひやしながらバンコク行きの飛行機に乗り込んだら、機内はがらがらで日本人は少ない。それに、いまバンコクの空港は空前のラッシュだそうで、上空で30分も待たされたが無事に着陸してほっとした。これもひやひやもんだっ…

小春日和

小春日和の今日、山友に誘われ長沼町の「静台」へハイキング。 小高い丘から収穫を終えた平野を一望にする。なかなか北海道らしい眺めだと思う。 長沼町は夕焼けも素晴らしく美しいのだ。いいよね〜!と自画自賛、北海道の良さを再認識する。 頂上で入れるコ…

「木洩れ日の家で」

帰国して早々、映画好きの友人に電話をしたら「あなたの好きそうな映画をやっているわよ」とお知えてくれた。好きそう?と言うからには多少は気に入るだろう、と思って出かけたが退屈だった。 91歳のお年寄りの日常を、ゆったりと舐めるようにカメラが追っ…

パシュパテナート

カトマンズの郊外ににあるパシュパテナート(火葬場)を訪れるのは2度目。 川のそばで台に乗せられた遺体が焼かれていた。近くにある「死を待つ家」では老人たちが歌を歌いながら暮らしている。 人はみな死に行くもの、ガイドのプラカスが「焼かれる前に、…

ヒマラヤ「運命の山」

『限界状況というものは、ぼくの人生にとっていちばんだいじなものではない。限界状況はただぼくの眼を一つの別の現実に開いてくれたのだ。・・中略・・特定の魔術的な力をもつ薬草のように、山登りもまた一種の薬草であり、ぼくの薬草なのである』——「ナン…

カトマンズ 観光編

カトマンズに入った翌日に、昨年アンコールワットで出会ったイクちゃんが大阪からやって来た。空港に迎えに行き一緒に市内観光をする。彼女は翌日からポカラへ飛びポカラからチトワン国立公園に移動する。 旅先で出会った友人と外国で再会することができて嬉…

アンナプルナBC 後編

6日目 アンナプルナBCからヒマラヤホテル 9:00am~3:00pm 朝、朝焼けに染まるアンナプルナを写真に収めていたらセーラがモレーンの稜線を歩いているのに気がついた。嬉しくて大声で叫ぶ。 「思ったより早かったね。MBCを何時に出たの?」と聞いたら、5時と…

日本食

帰国して一番食べたいのは、なっとうごはんに焼き魚。 活きの良いさんまの塩焼きにたっぷりのだいこんおろしを添えて、あつあつの炊きたてご飯になっとうとあさりのみそ汁。鮭の押し寿司に塩辛にはやっぱり日本酒でしょう?と、テーブルにお惣菜を並べて「う…

アラスカン山ガール

日本ではスカートでハイキングする山ガールがはやっているが、アーチスト・セーラのオリジナル山スカートはカラフルで白い山にバツグン映える。彼女はトレッキング中二枚のスカートで通した。標高が上がると下にウールのタイツをはき調整していた。 スカート…

アンナプルナBC 前編

1日目 ダンプスからポタナへ 翌日、ダンプスからトレッキングを開始。一日目はポタナまでのんびりと3時間。 アナが地図で明日の宿泊地をみて「今日はこれだけなのに、明日はこんなに歩くの?」と言う。「等高線が込み合っているところは急なんだよ。明日の…

エベレスト登頂のお礼

今回のアンアプルナBCのトレッキングでエベレストでお世話になったシェルパスタップのパサンに会うことができた。「世界のてっぺんに立った!」の著書を無事に渡すことができて、ネパールにきたもう一つの目的を果たすことができた。 パサンは日本人のトレッ…

パプニング国際トレッキング隊

あやしい国際トレッキング隊はハプニング満載で2週間のアンナプルナBC行程を終え、ただいまカトマンズに到着した。 セーラとコーラスがやっぱり飛行機が恐いとカトマンズからポカラ行きの飛行機をキャンセルしたのでポカラのホテルで待ち合わせをすることに…

製本屋

ネパールの帰りに日本に飛ぶことになったので、後期の授業の準備をしなければならなくなった。ゴティ先生が転勤して以来、そのままだった給料が後期から上がり、引き続き一人で1年生から6年生まで320名、週17クラスを持たなければならない。 1年生は…

「あやしい国際トレッキング隊」

ネパール行きは昨年秋から計画を立てていたが講演を頼まれ延期。そして、この春の予定は、メンバーもなく突如イタリア、スペイン行きに変更になってしまった。 秋に、一人たらたら出かけようとガイドを探していたら、アラスカのセーラが行きたいと言って来た…

山と旅

7年振りにネパールへ行く。 ガイドとの細かな交渉と打ち合わせも終え、週末に出かけるだけとなった。 今回の国際トレッキング隊のメンバーは、アラスカの若い友人、セーラとコーラス、そしてこの春スペインで出会ったフランスに住むアナだ。 セーラとコーラ…

何を求めるか?

アナがトクトクの荷台で緑の風をうけながら「何を求めているかが、はっきりわかった」と言った。それは、便利さでもなく、お金でもなく、汚染のない環境と美しさだと言う 地方都市のコンケーンから戻り、カウオンに向うトクトク(バイク改造タクシー)に乗り…

打ち合わせ

コンケーン大学付属高校の細かいことについての打ち合わせの段になって、突然、校長からここの学校に残って欲しいとの話があった。給料も春の契約どうりに20000Bにするとのことだ。即答できず、これから打ち合わせにいくところなので2日間待ってほしいと返…

「ヤイ夢・アジア」視察

「ヤイ夢・アジア」を立ち上げている友人が学校を訪れた。 生徒たちがとても喜んで、日本人の二人をハグして歓迎してくれた。 自己紹介の挨拶もすらすらと言えて「昨年よりは上達しましたね」と誉められ、わたしも満足。 ただいま、居候のアナがいるのでアパ…