山と旅

7年振りにネパールへ行く。
ガイドとの細かな交渉と打ち合わせも終え、週末に出かけるだけとなった。
 今回の国際トレッキング隊のメンバーは、アラスカの若い友人、セーラとコーラス、そしてこの春スペインで出会ったフランスに住むアナだ。
セーラとコーラスはクライミングが好きで一緒にアラスカの山に登った事があるが、アナはまったく山歩きの経験がない。出会って以来、登山用具のアドバイスから、トレーニングまで細かいやりとりのメールを交わした。居候中の今も、毎日ウオーキングを欠かさずトレーニング励んでいる。
 今回の旅はもう一つの目的がある。
2004年にエベレストに登頂し、翌年大学に入学してから七大陸最高峰にトライし、2005年の南極大陸のビンソンマシーフをもって全てを終え、山旅エッセイ「世界のてっぺんに立った!」を北海道新聞から出版することができた。エベレストをサポートしてくれた3人のシェルパに本を届けたいと思っていたが、タイで日本語教師を始めたのでのびのびになってしまっていた。
 今回、トレッキング後に彼らに会えるのを楽しみにしている。だだし、登山シーズン中なのでカトマンズにいない可能性がある。その時は誰かに託そう。