タイムスケージュールの変更

 朝、オフィスの机の上に時間割がおいてあった。
「なに。これ?」とわたし。
「新しいタイムスケージュールよ」とインが言う。
「またあ!いいかげんにしてよね」と憤慨する。
後期が始まって二回目の変更だ。いったい誰が学校の年間計画を管理しているのだろう? 後期がいつ始まるか不明だったし、今学期もいつ終わるのか誰に聞いてもわからない。毎年のことだろうに、タイ人のいいかげんさには腹が立つ。


 生徒たちも日本語クラスと中国語クラスを出たり入ったりでフィックスすることがない。
 今日は1年4組(一番低いレベル)の生徒が9人も日本語クラスに変更してきた。見るからに頭の悪そうな生徒ばかりで、こっちも頭にきた。
「みなさん、ようこそ日本語クラスへ。
 みんな、日本語クラスがやさしいと思ってきたようだけど?
 ところが、どっこい。やさしくないよ!
 理由は、中国語のイン先生はタイ語を話すけど、わたしはタイ語が話せない。
 説明は英語と日本語だけです。みんな頭を使わないとわからないよ。

二つの約束があるけど、よろしいかな?
 新しい生徒には、みんなにおいつくために、毎週宿題をだします!
 それと、欠席しないこと!
 守れない生徒は、いますぐ中国語クラスに戻ってください!」と英語で身振りを交えて真面目な顔で話した。みんなシィーンとなった。

「約束できる人は手をあげて!」と言ったら、みんな手をあげたけど、ほんとかいな?
 このクラスの中国語はからっぽになったはずだ。来週からカタカナ導入の予定だけど、ひらがなが分からない生徒をどうしょう?とりあえずスパルタで行くしかない。覚悟のほどはよろしいかな?






アンナプルナBC Photo by Mike