パシュパテナート

 カトマンズの郊外ににあるパシュパテナート(火葬場)を訪れるのは2度目。
川のそばで台に乗せられた遺体が焼かれていた。近くにある「死を待つ家」では老人たちが歌を歌いながら暮らしている。

 人はみな死に行くもの、ガイドのプラカスが「焼かれる前に、なにかをしなけれは・・・」と言った。そうね、と自然に好きな短歌を口ずさんだ。


『この胸の燃ゆるものみな燃やしめて命果てるとき凍てて死にたき』 詠人知らず