ヤイ夢・アジアのミーティング

 
 1年間、日本語教師としてタイに派遣されていたヤイ夢・アジアの仲間が、代表の博子さん宅に集合した。

 昨年のいまごろ、不安と希望を抱えて赴任した若者たちは、一回り大きくなり、ずいぶんと逞しく見える。
 犬に追いかけられてトラウマになったクミちゃんや、とんでもないハプニングに出くわしたケイ太くん、いつも若者のサポートに廻っていたお兄さんのようなともくん、この春バンコクの会社に就職した行動派のはるかちゃん。みんなにとって、いろんな意味ですごい1年間だったと思う。
 博子さんのグリーンカレーに舌づつみをうちながら、いい顔をしたみんなに再会できたことを嬉しく思う。


 今年も新たに2名の若者が派遣される。
海外で働きたいという夢をもつ若者を頼もしく思う反面、帰国した時の就職先が心配になる。しかし、一度は国を出ると日本の良さを痛感するし、自分のことも客観的によく見えるようになるので、人生のひとこまの貴重な体験になることは間違いない。「かわいい子には旅させよ」と言うではないか。
 アドバイスをしながら、「文化や習慣の違い、タイ人のいいかげんさに泣き出すかも知れないけれど、生徒たちがかわいいから」と伝える。それらがすべてを帳消しにしてくれ、救いにもなる。
 「気張らないで、やりましょう! 」日本人は真面目すぎるのだから、それくらいで丁度いいかも。

 ミーティングが終わり、大先輩のミノベさんが帯の結び方の講習をしてくれた。いろいろとわたしたちをサポートしてくれる協力者が現れて、これも嬉しい。ふくら雀の結び方を覚えましたよ。