チェンカーン

 今、人気のタイの観光地、チェンカーンに行った。
チェンカーンはタイの北、メコン川に沿った古ぼけた町並みをそのまま生かし、古さと静けさを売り物に、今若者に人気のある観光地だ。
 バーツ高もあって海外に出るタイ人も多いなか、ここは庶民と若者受けする観光地と言ったところかしらね。ピール片手に夜店を冷やかして歩いている若者たちに出会った。それが、わたしの住む田舎町、カウオンからとのことで、あらら、びっくら!

 朝は、お坊さんに餅米の托鉢(サイ・バート)をした。昨夜、宿のオーナーに餅米を用意してもらい、朝6時に起きる。外はまだ暗く山でもないのに、こんな早く起きるなんて、と思いながら二階のベランダに出て行ったら、もうすでにノビタ先生もモリ先生も起きていた。川風が冷たく、ひんやりと気持ちがいい。
「こんなの(托鉢)初めてだ」と言ったら、2年も経つのに知らないのとびっくりされた。「その時間は寝てるんでしょ?」とのことだ。
 言い訳すると、なんせ、わたしは田舎町の刑務所のような学校に住んでいるので、托鉢なんぞこない。お向かいの年輩の女教師が毎朝お寺にタンブン(托鉢)に行くのを、「あら、タイ人って働き者なんだ。朝のパートタイムの仕事と教師とを掛け持ちしているんだね」と長いこと思い込んでいた不謹慎な外国人だ。タンブンしていると解った時は、へんな質問しなくて良かった、とひゃっとした。タイ人はとてもお坊さんを敬っているから。
 久しぶりに良いことした気持ちになって、ベランダの籐椅子に横になったら、ありがたくなって二度寝をしてしまった。


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