餃子パーティ


 中国人カップルのお父さんは料理人だそうで、餃子の作り方を教えてくれることになった。
それで、お隣りのご両親宅で餃子パーティと相成った。


 2kgの薄力粉に卵を2個入れ、熱湯を注ぎながら捏ねていく。耳たぶくらいの固さになったら、ソフトボールくらいにまとめた生地を丸めながら真ん中に凹みを作り、穴を開けて輪にする。
 それをオセロくらいの大きさに千切って、手のひらの凹みで平にして、麺棒で伸ばして皮を作っていく。右手に麺棒、左手に生地を持ってクルクル回していくと、4、5回、回しただけで皮が出来上がる。職人技だ。できた皮を見ると、真ん中が厚く端が薄い。端を薄くするのは、あんこを入れて包んだ時に真ん中と同じ厚さになり、食感がいいのだそう。


 包み方もいろいろあって面白い。皮の上にあんこを乗せて、1、2、3くらいの速さで出来上がる。
「ちょっと、ゆっくり、ゆっくりしてください」とお願いして、見よう見まねで包み方をマスターした。
中国では、お正月にはみんな水餃子を食べるそう。それに、生地を捏ねるのは男の仕事だそうです。家族でおしゃべりしながら、ワイワイと餃子を包むのはいいコミニケーションになるかもね。


 中国人のなかに一人だけ日本人なので、英語ができる周さんがいないと話が通じない。それで打ち粉のなかに指で漢字を書いたら通じたわ。ーーー中国語は漢字の読み方が違うから、話されたらまったくわかんないね。



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