本城誠二教授 退職記念講演 北海学園大学


 学園大学でお世話になった本城先生の最後の講義を聞きに行った。
ポストモダンアメリカ文学、とくに映画やジャズに詳しく、研究室におじゃまするのが楽しかった。授業で使ったDVDや本を借りたり、研究費で買ったジャズの歴史など気軽に貸してくださって、にわかジャズマニアになった。


 映画「めぐりあう時間たち」2002年を最初に引用していて面白かった。
 1923年、ヴァージニア・ウルフはクラリッサ・ダロウェイを主人公とする 「The Hours」という仮題の小説を執筆している。
 1949年、ロサンゼルスに住む、主婦がその小説を読んでいる。
 現代のニューヨークで、ダロウェイ夫人と呼ばれる編集者クラリッサが元夫の本の受賞パーティを開こうとしている。


 24時間の出来事が、この3人の女性の時間をクロスしながら進められていき、最後にはひとつの物語になるのだけど、映画館で観ただけでは理解できなくて、DVDを買った。
 好きな女優だったこともあり、何度も見ても飽きない。とくにヴァージニア・ウルフ役のニコール・キッドマンはウルフの写真によく似ていて、最初に観た時は気がつかなかった。この映画で賞をもらったと思う。
 ーーー英語の教材にしているけど、楽しい映画ではないので元気な時じゃないと観れない。


 東日本大震災の今日は誕生日でもある。あまりの災害の大きさにさすがの極楽とんぼも神妙になる。一瞬で日常の全てを失われ、未だに7万人以上の人たちが避難生活を余儀なくされている。原発の処理問題は見ているだけで気が遠くなる。
 朝、検索しようとグーグルを開いたら、誕生日ケーキにパースディソングが流れてびっくり!思わず、検索欄に「ありがとう!」とタイピングしてしまったわ......。
 ーーーグーグルに誕生日を知られてるって、どういうこと? 嬉しいどころか、なんか怖いような?