猫天使


 反抗期の娘との間を取り持ってくれた我が家の猫天使。
娘が油彩が欲しい、というので猫の絵を描くことにした。動物を描くのは初めてなので、My仏壇の写真を見ながらデッサンしてクレヨンで彩色。手慣らししてから手帳に挟んでいた子猫時代の写真を油彩に仕上げた。


 ーーー超、かわいいじゃ〜ん! 喜んでくれること違いなし! と自画自賛
ときどき、Youtubeでかわいい猫動画を見てなごんでいるけど、「んんん、うちの猫の方がもっとかわいい!」と猫バカになる。


 そういえば、息子は「バカ猫」としか呼ばなかったが、頭のいい猫だった。
毎朝、起こしに来るんだけど、「目覚ましが鳴るまで起こしゃダメ!」と怒ると、目覚ましの隣に座ってじっとしてたし、作図の仕事中は膝に乗らなかったし、テーブルとキッチンにも上がらなかった。一度、箪笥に上がるのを失敗し、笑ったら、二度と上がらなかったからプライドも高かったのかも?


 娘は小さいころから猫を欲しがっていたので、それはそれは物凄いかわいがりようで、わたしに話すのとは声のトーンが違った。猫の方もわかっていて、呼ぶと「にゃあ!」と返事をし飛んでいった。わたしが呼んでも、しっぽパタリだけで顔も向けない。


 ある日、「なんかこの猫、顔がペッタンコでみっともないね」と言ったら「風ちゃん、お母さんの前で横向いてはいけません!」と真面目にしつけていたね。ーーーあははははははは。
 鶏のささみとキャベツを茹でてあげると大喜び。「わんわん」言いながら食べるので「なんか、行儀悪くない?」と言ったときも、「風ちゃん、ご飯はしずかにね」と言い聞かせてたわ。ーーーもっと食べさせてあげればよかったと思う。


 いろいろ思い出して、楽しい猫時間でした。