本屋巡り


 3連休に本屋巡りをした。
どこの国にいても行くところは同じ。美術館と本屋、そして、地元の市場。これだけで訪れた国を把握できる。と、いうのは友人宅に居候する旅なので、暮らし向きやその国の経済状況などを知ることができるからだろう。


 今の時代、本屋は不況でしょうね。ほとんどの本はウェブサイトで読むことができるし、そのうえ購入も出来る。本も新聞もペーパー派で、本棚は知らぬ間にギュウギュウ詰めになってしまう。本には申し分けないのだけど、定期的に本の整理をして隙間を作る。すると、また新しい本を買いたくなるから不思議。


 ジュンク堂の山本の中にわたしの著書があり、懐かしく思った。山の大御所に混じって小さくなっているような気がしないでもない。「まだ置いてくれてるんだ」と思い、手に取ってみた。ーーー本屋で会うのは恥ずかしい感じがするもんだわ。


 本を出版したとき、海外のガイドしてくれたアルピニストの青田浩氏が「これから日本の中で、バイブルに入る書物になるかと感じています。ストーリーもいいし、これからも書かれたらいいと思います」と言ってくれたのが何よりも嬉しかった。


 あんなに情熱を注ぐことって、もうないだろうと思う。