「死ぬ気まんまん」佐野洋子


 そろそろリサイクルの日だからと本棚の整理をしていて、佐野洋子のエッセイ「死ぬ気まんまん」を開いたら止まらない。
息子が3歳の時に買った絵本、「だってだってのおばあちゃん」以来、佐野洋子のファンでエッセイを楽しみにしていた。「死ぬ気まんまん」は最後のエッセイだと思う。


 彼女のエッセイは「なんだかなぁ...」と思うことをスパッと文章にしていて気持ちがいいのだ。
子育てのときも、選択に迷ったときも、「なるほど、そうだよなぁ」とおかしみと共に納得している自分がいる。
 タイから戻り、Eテレをかけたらどこかで読んだような文章が流れてきた。
あれれれ? 佐野洋子さんのエッセイじゃない?と画面を見たら、朗読もゆったりで抑揚がなく、イラストも気に入った。毎回、楽しく笑える。


 で、昨晩はベッドに持ち込み再読してしまった。気が付いたら夜中の3時だった。
朝起きて、新聞を読もうとパソコンを開いて、何歳で逝ったのだろうと検索をクリックしたら、NHKの動画サイトに行き当たり、そのまま「ヨーコさんの言葉」の1話から50話まで見てしまった。


 二人に一人がガンになる昨今、佐野洋子さんも乳ガンになり、骨に転移して2010年11月に亡くなっている。タイにいるとき、ネットで訃報を知り、翌年、帰国した際に本を求めた。他の本は整理してもヨーコさんの本は残してある。
 ーーーそういえば、バイクに乗り始めたのもヨーコさんの影響だったわ。


NHK 「ヨーコさんの言葉」
http://www3.nhk.or.jp/d-station/episode/yokowords/6627/