英会話 in 教会


 日本語学科でゆういつ英語が話せるカンボジア人のニコくん。小学生に英語も教えているという。
アイパットにたくさんの教材が入っているので「どうしたの、これ?」と聞くと、英語の先生をしている友達がコピーしてくれたという。
「いいじゃん、これ! わたしもほしい」と言うと、友人に連絡してくれた。仕事帰りに寄って、コピーしてあげるという。  ーーーおお、なんと気前のいい若者だ。


 さて、やってきたタイ人の英語の先生。素晴らしくきれいな発音なので「どこで勉強したの?」と尋ねると「ニューヨークの私立学校」とのことで、1年半学び、今はタイ人の英語教師に教えかたの指導しているという。
「お腹が空いているでしょう?」とお昼のカレーを出したら、きれいに平らげてくれた。食後に「お茶?コーヒー?」と聞くと、きっぱり「どちらも飲みません」という。


 ニコくんとは教会で知り合ったそうだ。ニコくんの英語は教会で勉強した英語だったのだ。
そこで、教会の話題になり、「英語を教えている教会って、どんな宗派なの」と尋ねると、「十字架はなく、心と自然を大切にし、宇宙の一員であると考える」とのこと。「ん....???」


 そこで、火曜日の夜に英会話があるというので、ニコくんと教会に行ってみることにした。
教会の前でバイクを降りたら、自転車が2台あり、ヘルメットがぶら下がっている。
「あ、もしかしてモルモン教?」と思って入っていったら、そうだった。お茶もコーヒーも飲まない理由がわかりました!


 二つのクラスがあり、ひとつは文法でもう一つは会話のクラスだった。
文法のクラスはプロジェクターを使って、名詞の単数と複数の勉強をしていて、会話のクラスは同じ頭文字の知っている単語を書き入れるゲームをしていた。1分間の間、みんなが言った単語をボードに書き入れて、数の多い人の勝ち。ニコくんが挑戦。


 最後に、提示されたトピックでペア会話。
これは、わたしが挑戦。トピックは自由だったので、「なんにする?」「趣味はどう?」と即決。
ペアになった学生は多趣味でスポーツから絵画まで話し「あなたはどう?」とふられたので「わたしは登山と旅行よ!」「世界で一番高い山はどこ?」と聞くと、知らないという。外野から「エベレスト!」と声が上がったので「登りました!」と答えると、みんなにびっくりされて、ハイタッチ。「旅行はバックパッカー旅よ!」と旅のスタイルを説明する。

「わ〜お、すばらしい!いいなあ...」とおおさわぎ。そこで、「You have a huge future. You can do anything, if you want ! 」と言ったら先生が板書きした。ーーー未来ある若者たちに夢を叶える話ができて、よかった。


  驚いたのは、二人の英語の先生がタイ文字を読めて書けること。アルファベットをタイ文字の子音に置き換えていたし、もちろん単語もたくさん知っていた。ーーータイ語を勉強しないといけません、と深く内省した。