学校訪問 in バーボンノンチャイロー学校


 ニコくんが日本語を教えている、チュラポーンちゃんの学校を訪問した。
バーボンノンチャイロー学校は小学生から高校生まで120名の小さな学校で、ラジャバット大学前の幹線道路から10キロほど入った田園地帯にある。


 朝礼の時間に全校生徒がグランドに集まり、国旗を揚げて国家を斉唱する。これはどこの学校でも毎朝行われる。
 今日は特別な日で、チュラポーンちゃんが東北部の地区大会で2位になり、バンコクで開かれる全国大会に出場することになったことを報告。校長先生からお祝いの挨拶があり、そしてわたしも飛び入りで挨拶した。


 子供たちは挨拶がつまらないのでじっとしていられない。地面の草を抜いたり石を投げたりして遊んでいて、先生が列を直していいる。
 そこで、タイ語と日本語で挨拶した後、ドラえもんの歌を歌った。タイの子供たちはドラえもんが大好きなので、手をたたいて一緒に歌ってくれましたね。
 ーーーひと前で歌うなんて、60年の人生で初めてかも? 生きてみなきゃわからんもんです。


 ニコくんは小学生に教えているとのことだったので、中学生のチュラポーンちゃんのクラスに行った。
中学2年生7人に、初めて日本語を教えるんだそう。と、いうことはチュラポーンちゃんはスピーチコンテストのため、ニコくんとの個人レッスンだけなのだ。


 みんなに自己紹介の仕方を教えて、ひとりづつ自己紹介をしてもらった。
それから、「かえるのうた」を歌い、つぎに「むすんでひらいて」を歌った。歌いながら、うえ/した/よこ/あたま/おなか、と体の部位を示すと、喜んで覚えた。「うえ」というと上に手をあげるし、「した」というと下に手を下ろす。なかなか記憶力がいい。


 一番驚いたのは、学校にゴミが落ちていない。タイに赴任して、初めて綺麗な学校を見た。朝礼が終わると、生徒たちはすぐ掃除を始める。これは毎朝の習慣だそう。
 前に赴任していた中高一貫校は王様の学校で、掃除のスタッフが清掃してたのできれいだったが、それでも教室のゴミ箱が溢れ、ゴミが散乱していた。大学も然り、イベントの後など、コップや発泡スチロールのトレイ、ビニール袋が散乱し、真っ白に見えるくらいだ。


 教室もこじんまりとして快適で、やっぱり校長先生の指針なんだろうね。
小学生も寄ってきて日本語で挨拶するし、のびのびしている。大学で落ちこぼれのニコくんが教師や生徒たちに尊敬されていて、なんて好い人たちなんだろう、と思う。
 ーーータイ人の先生は、できない生徒は無視するからね。


 で、こんな学校で教えるのもいいかも?と思いました。ニコくん、がんばれ〜!