バーンカユーン学校のポイちゃん


 日本語スピーチコンテスト中学生の部で1位になったポイちゃんのバーンカユーン学校はシーサケットから13キロ離れている。一つの校舎に幼稚園から高校まで入っている村の学校は田んぼの中にあった。
 2年前、日本語キャンプで訪れたことがあり、一体どこに学校があるんだろう? 舗装されていないので雨季は通うのが大変だと思った。
 

 そんな小さな村の女の子が優勝し、バンコクで行われる全国大会に出場することになったのだから、村をあげて大喜びしているに違いない。もちろん、日本語の選択科目もなく、ラジャバット大学4年の研修生が日本語を教えている。研修生のバスくんがコンテストにとても熱心で、週に2、3度二人の生徒を連れて寮までやってきていた。


 最初、ポイちゃんの発音がタイ語アクセントで、なかなか直らなくて苦労した。それに、文章と文章を続けてしまうので、手を打って一泊休むように練習した。自分の名前や学校の名前はタイ語なので早くなってしまい、日本語とのバランスが取れないので、音楽のようにリズムを取りながら練習していたのだけど、やっと1週間前からできるようになって、これはイケるかもよ!と思って期待していたのだ。
 ーーーそれが、1位とはね!


 日本人の審査員によると、わたしが指導した生徒の発音が一番きれいだったそうで嬉しい。もちろん、大学の近くの小さな学校に通うチュラポーンちゃんの発音もきれいだ。彼女は研修生より上手だったからね。
 ーーータイ語特有のアクセントが気になっていたので、褒められて嬉しいのはわたしかもね。


日本語キャンプのときのポイちゃん