ノーンカーイへ


 スピーチコンテストの引率でノーンカーイへ。
朝、6時に迎えに来ると言ったのが、来たのが6時半で学校に集まり全員集合したのが8時半だ。ーーーこれがいつものタイ時間。

 生徒4人に引率者が9人、教師と研修生、学生のお母さんたちと指導したわたし。
タイの南、カンボジアとの国境に近いシーサケットから、一番北のラオスとの国境にあるノーンカーイまで車でおよそ10時間かかる。


 途中、トイレタイムと食事タイムを取って、ノーンカーイへ到着したのが夜の7時半。泊めてもらうはずの知り会いの家は泊まれなくてゲストハウスになった。みんなで雑魚寝だからと毛布持参だったので、研修生と一部屋を与えられて「おお、なんとラッキーな!」と大喜び。


 翌朝、指定の高校に到着すると、ノーンカーイで教えている友人が審査員できていた。「わ〜、会えないと思っていたよ!」これまたラッキーじゃん!
 コンテストは語学ごとに分かられ、さらに中学校、高校の部は別の会場なので会えないと思っていたのだ。その上に、7年前、タイの高校に赴任する際にお世話になったラッチャニー先生もいらしていて、まるで神さまがお膳立てをしてくれたみたいだ。


 ああだ、こうだと文句ばかり言っていたがタイに赴任して良かったのだ。タイ人は親日的で、一人旅をしてタイ語がわからなくてもちゃんと目的地に到着するし、まあたまに吹っ掛けられたとしても大した金額ではない。とくにローカルな人々がいい。知らない人に「ご飯食べた?」と聞く国はないと思う。


 で、コンテストはというと、3人の生徒をハラハラしながら見守っていた。窓から覗いて、大きい声で!と親指を立てて合図をしていたら、審査員に追い払われてしまった。
 大騒ぎして10時間も移動してきたのに3分で終わってしまった。生徒に「何を質問された?」と聞いて、日本語で答えられたというと、みんなで拍手喝さい! ーーーいいわあ、タイの先生たち。


 ワゴン車に運転手を入れて14人乗り込み、往復したのでクタクタに疲れた2日間だったが、楽しかったわ!