日本語教室の大掃除


 今年に入って床を直して、リニューアルした日本語教室だが、きれいだったのは数ヶ月間で、またごみためのようになっている。
派遣元の「セーヴァの会」のスタッフが見学に見えることだし、なんとかせねばと、朝早くに雑巾を数枚持って掃除に行った。


 教室の壁に沿って低い戸棚が設けられていて、その上に物を置けるようになっているのだが、すでに引き戸が壊れ、戸棚の中には飲みかけのペットボトルやスナック菓子の袋、はたまたコンドームまで入っていてびっくり!


 なんで、ゴミを戸棚にしまうのかね?
わたしの自転車かごも毎度、ゴミ箱がわりにされているし、野外で食べた物はテーブルに置きっ放しだ。
 寮のまわりもゴミだらけで1年目は通るたびに拾っていたが、最近は拾わない。ゴミを拾ったり、掃除したりすると変な目でみられるのだ。掃除のスタッフがいるのに、なんで彼女の仕事を取り上げるの?ってことらしい。ーーー文化の違いだね。


 ま、日本語教室なら誰も文句は言わないので、戸棚を片付け、たこ焼き道具を戸棚にしまい、蜘蛛の巣を払い、床を磨き、飾り棚を拭いたら、汗だくでいいトレーニングになった。ついでに、真っ黒に汚れたドアに洗剤を振りかけて洗ったら、すっきりと綺麗になった。


 隣りの中国語教室のドアは重厚な木製のドアで、日本語教室は物置小屋のような薄汚れたドアだ。と言ってもオフィスのドアはみな同じなんだけどねーーーお隣の金満中国のドアが目立つもんで、その格差がすごい。
 タイ人の先生が言うには、日本語教室のドアも綺麗にしよう、とのことだったが、ドアなんかどうでもいいからプロジェクターを入れて欲しいと要望した。お隣りにはプロジェクターどころか、でかいスピーカーまで備わっていて、授業中にガンガン響いてうるさいったらありゃしない。


 と、まあ。いろいろありですが、ここはタイ。日本のようにはまいりませんね。