国王の告別式


 昨夜、大学の大講堂で国王の告別式が行われた。
告別式は学部ごとに行われ、今日で終了する。バンコクでは国王の告別式の映画を製作して地方に送るのだそう。いかに国王が慕われていたかをうかがわせる。


 人文学部の生徒がお坊さんとともに祈りを捧げ、古楽器を演奏し、終わった後に軽食を出していた。日本語学科の生徒は「たこやき」を作っていた。生徒たちはイベントのたびに忙しく、またよく働く。


 私は子供のときから、結婚式よりお葬式が好きだった。
和尚さんのお経や精進料理が好きで、祖母についてお寺参りやお葬式にいく変な子供だった。父の兄は戦死していたので函館の靖国神社の慰霊祭にも行った。


 ネパールが好きなのも、あのお経が好きだからかも知れない。もちろん、タイのお経も心地よく耳に響き、心が安らかになる。
ーーーおんまにぺめふむ、おんまにぺめふむ......なみあみだぶつ、なみあむだぶつ。
 国王のご冥福を祈る。