佐治晴夫「宇宙論」ー宇宙の創生から人間まで
導入がボストン美術館にあるゴーギャンの3枚の絵の題名から。
ーーー我々はどこから来たのか? 私は誰? 我々はどこへ行こうとしているのか?
これは、ゴーギャンでなくとも人類の永遠の課題である。
宇宙の「宇」は空間で「宙」は時間を意味し、宇宙理論は有と無は同じである、と考えるとのこと。空間と時間は人生である。
空虚=なにもないがらんどうの状態であり、虚空=ぎっしり詰まった状態である。
例えば、箱に饅頭がぎっしり詰まっていると音はしないが、1個欠けると音がする。また空っぽでも音はしないから、有と無は同じなのだ、という。始まりは一様であり、対称が破られたときにゆらぎが生じ、宇宙が生まれる。ーーー狐につままれたみたいだ.....。
人間と他の動物との違いは?
1)考える
2)未熟児として生まれる
ヒト(生物的分類)人(支え合う生き物)人間(社会のなか)と考えると、考え方の違いが戦争を引き起こす。ーー中略ーー
日本人は寛容で、共存しようとし、多神教である。日本的思想が世界を平和に導く。
世界を平和にするキーワードは 1)ありがとう 2)おたがいさま 3)おかげさまで 4)ごめんなさい の4つ。
『過去に囚われることはいかに意味のないことか。いまは未来に繋がり、未来は変化し続ける。視点を変え、複数の側面から物事を捉えると、相手も変化する』ーーーこれは同感する。
暇な一日、2時間45分の講義をおもしろく聴いた。大学の「宇宙科学」の講義を思い出した。いつも狐につままれたみたいに聴いていたが、いまも同じ。
ーーー私たちは星のかけら、炭素でできている。炭素は生物、ダイヤモンド、炭に変化する。人間がダイヤモンドに変化することはないだろうが、命を完全燃焼させ、この銀河系から消えたいと願う。
お暇なときにどうぞ。
佐治晴夫「宇宙論」: https://youtu.be/DynWO841hRs