最後の晩餐


 お隣さんと最後の晩餐会。

 夜、いつも静かなので、送別会で忙しいのかと思っていたら、採点をしていたそうで、
「送別会なんてないよ。重要な人じゃないから」という。
「えっ! 4年もいたのに? じゃあ、最後の晩餐会をしよう! 日本食レストランかわたしの部屋で焼肉、どっち?」と聞くと、夜仕事があるから寮ががいいのことで、買いだしに行きワインを買い、焼肉パーティをすることになった。


 今日も面白い話が満載。
アメリカの飛行機工場で働いていた中国人が10年間にわたってエンジンの部品を持ち出し、組み立てたという話や、フリィピン人は自殺する人が少ないのはなぜかわかる?とか。 面白かった映画や本の話までして大いに盛り上がった。


 ここの大学に赴任して、家族のように親しくしてもらい、気の合う友人がひとりいれば、どこの国でも十分楽しく暮らしていけるということを知った。ひとりの人間を知ることは100人の知り合いを持つことよりも大切なことだと思う。