採点の手伝い


 お隣さんは今月までに生徒のスコアを出さなければならない。二人合わせて800名の中間試験と期末試験を続けて行い、山のようなペーパーの採点をしている。生徒にボランテアをしてもらっても終わらない日々。その上、試験を受けなかった生徒たちが束になってオフィスにやってきて、床に座って試験を受けたり、スピーキングのテストにやってきたりでてんやわんやの状態だ。


 英語の初級クラスは250名の大人数で、講堂のようなクラスルームで授業をしていて、スクリーンしかない。生徒たちは誰も聞いていなくて携帯をいじっているかしゃべっているかのどっちかで、当ててもなにも応えらえないという。「ほんとに疲れる」と言ってたけど、採点をしていたら「これじゃね......」と納得。


 英語の冠詞の問題が18問と時計を読む問題が12問の合計30問/30点のテストで、最高点が15点でひとりだけ。時計が読める生徒は13〜14点になるが、冠詞の問題で合っているのは、1〜3問で「on」がトップで正解。___the desk. under/beside/in/with もわからない。文章の穴埋め問題だから、読めばわかるのに「タイの生徒は読まない」と言っていたが本当だね。時計を読めない生徒も多く、平均は7〜8点のスコアだ。


 朝から晩まで採点をしていたら、手首が痛くなった。
外国人の採点の仕方が日本とは逆で、正解は斜め右上がりの線でチェックを入れる。間違いはバツで〆のマークになる。
 慣れるまで手が思うように動かなかった。ーーーやれやれでした。