スピーチコンテスト


 高校で実習している4年生が、生徒が日本語スピーチコンテストに出るから教えて欲しいと、やってきた。
12歳と13歳の女の子は、はにかみ屋で、超〜可愛い。ーーーカンジャナ・スクールの生徒たちを思い出してしまいました。


 1回目は原稿を直して、2回目は生徒の発音とイントネーションをチェックした。言いずらい言葉は他の言葉に置き換えて、なるべく響きのいいスピーチにする。原稿をみてもいいから、発音に気をつけて練習してくるように言う。


 今日は3回目。
タイの生徒は「はひふへほ」が苦手で、英語も「H」の発音ができないそうだ。
そして、タイ語には末子音が6個もあり、k, m, n, g, t, p いずれも口の中で発音し、聞こえない。これは日本人には難しい。

 逆に日本語は末尾の「です/ます/せん」をはっきり発音する。これは日本人が英語を発音するときに障害になる。
 例えば、「サラダ」の「ダ」を明確に発音しないで「ダ」を飲み込み、「サラッ」と発音すると英語らしく聞こえると教わった。
 母語干渉というんだけど、日本人の英語は平べったい発音だし、タイ語は声調5個もあり、音の高低や上げ下げ、末子音が難しい。いつも生徒に直されている。


 スピーチコンテストは声の大きさの他に、発音や間の取り方もチェックするから、句読点の間をおく練習。末尾のです/ます をはっきり発音する練習。伸ばす音、「今日」は「きょー」と発音する練習などをした。また、自分の名前や学校名はタイ語なので早くなってしまうので、ゆっくりと、日本語と同じテンポで話すように練習した。


 4年生に「タイ人の日本語の先生は何人?」と聞いたら、「いません。去年死にました」とのこと。「それは、たいへんね!」と前に高校で作ったテキストやプリントを段ボールから出してあげた。