インフルエンザ


 お隣さんのミックとチャールズが週末までシーサケットに泊まるというので喜んでいたら、夕方ミックが熱を出した。
チャールズに「解熱剤はないか」と聞かれて、探したがない。以前、バッフアリンが風邪に効いたのを思い出して2錠あげたが、効かないという。真っ赤な顔をして苦しそう。額に手を当てたら、すごく熱い。喘息があるから横になれないという。


 彼らの部屋には何もないので、自分の部屋から毛布と枕を運び、Tシャツとダウンを持ってきて着せた。氷で頭を冷やし、生姜湯を飲ませてしばらく様子をみていたけど熱は下がらない。
「病院へ行った方がいいんじゃない?喘息があるし...」と10時過ぎ車に乗って街に出たら、病院に着く前にパタリと熱が引いた。
「明日行くことにしよう」と家に戻った。


 今朝、病院へ行ったら、ロビーは難民キャンプのように患者がごった返していて、その上健康保険証もパスポートも持っていないので、手続きに手こずってしまい「これじゃ、いつ見てもらえるかわかんないよ」というと、「引っ越し先の病院のほうが早く診てもらえる」とそのまま引き返した。


 ミックはクラスをキャンセルし、チャールスだけ授業をし、わたしは授業がないので「お粥を作ってあげるわ」と部屋に戻った。熱は下がっているので、美味しいと言って食べてくれた。
 あと、2週間後にフライトを控えているから、「熱があったら、入国審査でひっかかるわよ」と冗談を言って笑ったけれど、いろいろと忙しかったから、疲れたんだと思う。