お隣さんの引っ越し


 日曜日。お隣さんが1時間ほど離れた姉の家に引っ越すことになった。
タイで買ったものをFBに載せて売り払い、残りは一旦、姉の家に全部を運びこみ、それから整理して船便でアメリカに送るとのことだ。


 わたしは朝早くから海苔巻き寿司とお茶を用意して、お隣りでパッキングの手伝い。
こんなとき、男はあまり役に立たなくて、チャールズは思い出の品を見つけるたびに説明し出す。「へえ?」「そう、いいね」とか適当に相づちを打ちながら、手は休みなくダンボールを組み立てパッキングしていき、すぐに必要になりそうなものにはマジックで入っている物の名前を書いた。


 10時過ぎにピックアップトラックがやってきて、男手が必要になったらチャールズがいない。「あれ?チャールズはどこ?」と聞けば、「図書館にいったのよ、んもう....」とミックが嘆く。「どこの国の男もそんなもんよ。気にしなさんな」と笑うしかない。
 トラックが去ると同時に家の中もさっぱりと片付いて、「さあ、お茶にしましょう!」と座ったらチャールズが帰ってきて、思わずミックと笑ってしまった。


 後、1ヶ月はバスで大学に通うのだそう。来週はフィリピンからお母さんがやってきて引っ越しの手伝いをしてくれるとか。今月の末までは一緒だと思っていたので、急に寂しくなった。