3年生「作文」


 3年生は論説文の構成を教えてほしい、との要望だが、タイの生徒は文章の構成ができない。
日本で修士を取ったタイ人の教師によると、もっとも苦手なことらしい。何でもかんでも首尾滅裂に並べていく。2年前に教えた2年生もそうだった。書いた文を同じカテゴリーに入れる練習をした。


 今回は反対側から訓練することにした。
5、6枚のメモ用紙を用意して、テーマについて書きたいことをなんでも書いてもらう。それをカテゴリーに分けて、どのカテゴリーの文章を一番先にもっていくかを決める。そのあとに続く文章を並べていくだけ。最後に全体のまとめを書いて、最終的にインパクトのある題をつける。


 毎回、モデル文を作って、生徒に構成をさせている。
3年生は昨年、プレゼンテーションの授業をしたので、少しはまとめられるようになった。どう組み立てたらインパクトのあるプレゼンができるか、ということを教えた。
 文章も同じで、最初のインパクトと最後のまとめがたいせつ!と力説する。


 と、いうわけで新しい試みだ。どうなるかな。ーーー考えてみると、いい小説は出だしにインパクトがあるよね。出だしの一文ですべてが決まる。