「 東京タワー オカンとボクと時々オトン」リリー・フランキー


  『それはまるで、独楽の芯のようにきっちりと、ど真ん中に突き刺さっている。
 東京の中心に。日本の中心に。ボクらの憧れの中心に。きれいに遠心力が伝わるよう、測った場所から
 伸びている。
 時々、暇を持て余した神様が空から手を垂らして、それをゼンマイのネジのようにぐるぐる回す。
 ぐるぐる、ぎりぎり、ボクらも回る。
   ーー中略ーーー

 5月に、ある人は言った。幸せな家族をつくることは本当に難しいのだと。』



 親孝行なタイの生徒たちに、この本を紹介するのはどうだろう。
まわりの人たちに美味しいものを振舞って安心しているオカンは、タイ人と似たところがあるかも? なんたって、タイ人のあいさつは「ごはん、たべた?」なんだから。ただのあいさつだとしても、嬉しいもんだよ。

 実際にバスを待っていて、そばの東屋で食事中の家族に「ごはんたべた?」と聞かれて「まだ」と答えると、
「ほれ、たべていきんしゃい!」とオカンのように言われたことがある。「ありがとう!」とその場に座り込みビールまで頂いて、バスに乗った。ーーーな〜んか、こう、嬉しかね〜!。
 


 この本は、社会人学生だったとき、カナダのコーヒーショップの片隅で一気に読んだ。
一緒に語学研修に参加した学生が読み終わった本を貸してくれたのだ。発売後、1ヶ月で10万部売れたんだとか。その後、テレビ、映画などになり、話題を呼んだ。
 
 YoutubeにUPされたテレビドラマを見た。今日、仕事をしながら2度目を見ていた。これはオカン役が賠償美津子でオトンが泉谷しげる。二人とも、うまかね〜!ーーーすっかり、九州弁になってしもうたわ。