終戦の日


 東京新聞によると、71年まえに戦争を体験した人たちが少数になって、多くの人は日本がまた戦争をできる国へと進んでいることを憂いている。なのに、国の指導者は先の戦争がなかったごとくに強引に法案を通し、戦争をできる国にしようとやっきになっている。


 テロは世界中に広がり、何の罪もない一般市民が巻き添えになる。
足音もなく悪魔が忍び寄り、身の危険も感じないままに殺される。こんな理不尽なことがあっていいのだろうか。


 ここ、タイでは、お隣りのアメリカ人とフィリピン人のご夫婦と家族のように付き合っているし、中国人や韓国人とも親しくしている。戦争について論議することはないが、日本が国土を広げるためにフィリピンや中国、韓国、台湾などを侵略したことについて話すことがある。しかし、いま中国や韓国との国境線問題でもめていることについては話せない。ーーー中国人も韓国人も自国愛が強いからね。


 タイにいればみんな外国人だから、お互いに助け合い、いいところを認めて付き合うようにしている。ニュースを読むと腑に落ちないことだらけで、世界はいったいどこへ行こうとしているのだろうと思う。


 「想像してごらん、世界に境界がないことを....」ビートルスの「イマジン」の歌詞が身にしみる今日この頃。内戦やテロで亡くなった人たちのご冥福を祈る。


          街やお母さんごと 焼きつくされ
          一すくいの灰にもなれなかったわたしに
          世界そのものがおまえのお墓だよ と 言うのは
          だれ
                          ーーー原子修「ジェノサイドの夜」から