すもももももももももものうち


 2年生、「日本の文学」の授業で、俳句の切れ字、「や」「かな」「けり」の意味と使い方を説明する。
例として、「すもももももももももものうち」の文を区切って間をとり、言葉をわかりやすくする。切れ字は句読点と丸を置く位置に使うといい、とアドバイスする。ーーーこれは理解できたよう。


 しかし、前回、四季それぞれの季語を、絵を描いて説明し、生徒たちはそれをタイ語に直していたので、理解しているかな?と思っていたら、とんでもなく分からない生徒が2、3人いて、がっくり....。
季語だらけの言葉を並べたり、四季の季語を全部使い、意味不明。何度も、季語は四季の中からひとつ選んで、その情景を絵を描くようにイメージするのだ、と言ってもわからん。かしこい生徒は俳句の下に絵を添えているというのに。ーーーん、もう....。


 「イメージできるかどうかがポイントよ。そして、リズム(音)が大事。できたら、よんでみましょう!」と指導する。
「たとえば、『山笑う』は、春、夏、秋、冬、のどれでしょう?」「イメージします」と絵を描いて見せると、かしこい生徒は「はる」と答えられる。「『山眠る』はいつですか?」と再び絵を描くと「ふゆ?」と答えた。 


 彼女はイマジネーションが豊かで、すてきな俳句を3句作ったので、板書きし、みんなに紹介した。
わからない生徒には、日本語がよくできるチョンプーさんにタイ語で説明してもらって一件落着。ーーーやれやれ