ふくろう


 今日もいい天気。自転車でダーッと坂を下って、街中のギャラリーへ。
途中で、何やら茶色の鳥に遭遇。えっ、もしかしてふくろう? とっさに自転車を降りた。

「本物ですか?」
「そうです」
「えっ!逃げないんですか?」
「大丈夫、手に平に乗るくらい小さい時から飼っているから」
「餌はなんですか?」
「肉ですね、ヒヨコとか。今日は暑いので....」と翼に霧吹きをかけていた。

 びっくりしたな、もう....。街中にふくろうがいるとは。


 その昔、母の実家は大きな農家で、馬屋にミミズクが住んでいた。
ミミズクはネズミを食べてくれるので番人のように君臨していて、何よりも大きな目をくるくるさせて可愛らしかった。
 あの頃、馬や鶏、一時は豚もいて、家畜と共に暮らしていたね。一瞬にして、タイムトリップをしてしまいました。