ハスカップ摘み


 千歳空港の近くにハスカップが自生しているという。
「えっ、すごいじゃん!行くときは是非私も誘って!」とお願いしたら、その翌日に車を出してくれて感激。


 アラスカのブルーベリー摘みを思い出して、さっそく採取カップを作った。
アラスカでは特大のアイスクリームカップに紐をつけて首から下げ、左手で枝を持ち上げて、右手でパラパラとベリーを落としていた。最初はパランパランと甲高い音がするが、すぐに音がしなくなる。鈴なりにベリーが付いていて、まるでベリー農園のようだった。


 空港そばの藪のなかにハスカップの潅木が自生していて、ひっきりなしに飛び立つ飛行機の爆音がすごい。まるで機関銃のようだ。こんなにも空は過密状態なんだ......。ーーー千歳〜羽田はドル箱路線と言われているもんね、それに国際路線も増えたし。


 ハスカップはパラパラとカップに落とすだけ生っていなくて、「『もりもと』のお菓子屋さんが採ちゃったんじゃないの?」と文句をいいながら腰を曲げて、ぽつん、ぽつんと付いているハスカップを採取。「アイスクリームに乗せるだけ採れたから、もういいわ」と1時間で終了。


 大地の恵みのお裾分けにあずかると幸せな気分になる。ーーー私はやっぱ、採取民族なんだなぁ......。畑仕事が嫌いだから、農耕民族ではないことは確かね。ということは、何もしないでも生きられる亜熱帯の国が合っているんだね。タイは以外と自分にあっているんじゃないか、と思ったりして。


 山友が採取した分もいただいたので、ハスカップのタルトが焼けそうです。誰のお口に入るやら.....?