セーリング


エドの友人がヨットを持っていてセーリングに誘ってくれたが、2、3日前から風が強く、海は白波が立っている。船酔いする私はどうやって断ろうかと思いあぐねていた。


エドに「実は船に酔うんだ」と正直に言ったら、「ボートがちょっと傾くだけだから問題ないよ、心配しなさんな」と笑う。 ーーーヨットでしょう?そうは思えないけど……。
と思いながら、ポケットにビニール袋とウェットティシュを忍ばせて、セーリングに行くことに。


ハーバーで緊張しながらヨットに乗りこみ外海に出たら、案の定ボートは水が入るんじゃないかと思うくらい傾き、自然にお腹に力が入る。今日は波が高いからスピードが出ない、というけど、充分なスピードだと思う。
「ほら、舵を取ってみなさい!」と言われても、それどころではない。「今日は泳ぎたくないわ」とおことわり。1時間ほどで港に引き返してくれたので、やれやれでした。


ハーバーでランチをしているうにちに緊張も解れ、いろいろとセーリングについて聞くことができましたよ。ヨットの部品には他の名前をつけて、風をコントロールする時にはその名前で指示するとか、帆の揚げ方や下げ方、歩き方など教えてくれて面白かったですね。


エドパウロは「ヨットで日本に行くとガソリンがいらないからね、経済的だ」と大笑い。「そうだ、日本のあとにマダカスカルまで一緒にどうだ?」と盛り上がっている。ーーーありがとう、わたしは遠慮しとくわ……。