舟を編む 三浦しをん


 気になっていた本の映画を見つけた。
舟を編む」辞書を作る編集者の話。『辞書は言葉の海を渡る舟、編集者はその海を渡る舟を編んでいく』という意味なんだそう。


 錚々たるキャストで、編集長が加藤剛、その奥さんが八千草薫、部下に小林薫オダギリジョー黒木華松田龍平宮崎あおい、渡辺みさ、などなど。
 テレビも邦画も見ないので、加藤剛がわからなかった。このおじいちゃん、大岡越前の人に似ている?と思ったら、そうだった。あんな男前でも歳をとるんだねぇ....。ーーー自分の歳を考えればわかりそうなもんだけど、都合のいいことは忘れてる。


 動画サイトにUPされていた映画は裏映像(鏡文字)だった。辞書の話なのに見ずらいったらありゃしない。しかし、年季の入った役者ぞろいで面白く、真剣に見てしまった。


 広辞苑も英語の辞書も電子辞書に変えてしまったけれど、紙の辞書ならではの良さがあると思う。言葉を引くとき、その前後の言葉や成り立ちも読んでしまうからね、それが言葉を広げてくれるのだと思う。
 それに、言葉は生き物だから、時代とともに変化していく。日本語に限らず、英語もそうだという。チャールズが説明してくれるのを面白く聴いている。


「日本では鈴虫の音色を楽しみます」と言ったら、タイでは鈴虫を食べるんだそう、ビールにあうかも?