Sherpa in Nepal No2

 
 連日41度。今日も暑っ! 大学が休みなのでヒマラヤで涼む。今日は登山をサポートするシェルパについてのプレゼンテーション。結論から言うと、シェルパについて内面まで掘り下げてリポートしていて面白かった。


 舞台はネパールのクーンプ・ヒマール。毎年、ネパールサイドのエベレストのベースキャンプには1000人もの人が集まり、600人が登頂を目指すという。コマーシャル登山がポピュラーになり、素人登山者が列をなして世界一の高みを目指す。それをサポートするのがシェルパたちである。


 シェルパとはシェルパ族のことで高所に強く、高所登山にはなくてはならない存在だ。彼らはアイスフォールにルートを開き、最も危険なヒラリーステップまでフィックスロープを張り、キャンプサイドを設定し、自分の体重より重い、登山ギアや酸素ボンベ、食料をキャンプサイドに運び上げる。
 そして、時にはユマール(上昇器)の使い方もわからない登山者を登頂に導かなければならない。
ーーーこれは事実だろう。実際にマッキンリー登山のとき、冬山に登ったことがない若者がいてアイゼンも始めてだと言っていた。


 なぜ、危険な仕事をするのか?
登山者は一人、$100000(1000万以上)もの高額な参加料をエージェントに支払い、シェルパたちは$5000(2ヶ月)の大金を手にする。
 ギャンブルでスってしまう若者もいるが、多くは家族のためのお金である。ゲストハウスやティハウスを経営している人は、もとクライマーが多い。彼らは家族との暮らしをするために登山のサポートをしているのだ。
 シェルパの危険を避けるためにクーンプ地方にクライミングスクールができたという。同時にロープワークやレスキューも学ぶ。また、カトマンズにはクライミングウォールがあり、若者たちは欧米のクラーマーと変わらぬスキルを持っている。


 ガイドを生業としている親たちは子供が同じ仕事に就くのを望まない。そして、子供たちの学費のために、またエベレストに赴く。
 家族の写真を懐に入れ、また子供のぬいぐるみをリックに忍ばせる。わたしをサパートしてくれたシェルパもまた結婚したばかりの奥さんの写真を持っていて、一緒に登頂写真に収った。人はみな家族と幸せな暮らしをしたいだけなのだ。


 ヒマラヤの高みでスマホを手にFace bookをチェックするシェルパたち。シェルパたちの観念も変わってきていると思う。世界は平になり、瞬時にいろんな情報を手にいれることができる。


 ーーーしかし、世界一の高みに憧れる人は減ることはないだろうと思う。

 
Unsung Heroes of Everest - Nat Geo Live :
https://youtu.be/ihmfkdEcDyk