「花子とアン」連続ドラマ


 昨年の夏、仕事中にかけていたドラマが「天皇の料理番
そのドラマの主人公の病気の兄を演じていた役者がすごく上手で、毎週楽しみにしていた。人の名前は覚えられないから、なんか気になる人なんだよね〜、と友人に言ったら、NHKの朝ドラに出ていたそうで「鈴木⚪︎⚪︎さんだよ」と教えてくれた。
 そこで、動画サイトに<朝ドラ、鈴木>と入れたら「花子とアン」の1年分(No1~No150話)出できた。週末お腹をこわして外に出られないので見ることにした。


 朝ドラは高校時代に人気だった「おはなはん」以来で、登場人物にハマった。天皇の料理番の奥さん役をしていた地味な女優さんが素敵で、この人が花子役をやったらもっと良かったのに、と思ったくらい。歌人の白蓮の役をしていた人もいい。


 村岡花子訳の「赤毛のアン」を読んだのは中学1年生だった。本など手に入らない田舎の学校で、物置に使われていた理科室の棚で色褪せた文庫本を見つけた。それが赤毛のアンシリーズで、こっそり家に持ち帰り、旧仮名遣いで読みずらかったのにもかかわらずわくわくしながら読んだ。


 昨年7月、カナダ横断旅をして太平洋〜大西洋にたどり着いたとき、この海はプリンスエドワード島につながっている、と思った。バンクーバーにフライトするためにチケットをとった空港から、プリンスエドワード島のフライトがあり、心が動いた。行きたいけど時間がないね...そのままバンクーバーへ飛んだ。


 バンクーバーの友人宅で「あ〜あ、プリンスエドワード島に行きたかった」と話したら、「世界一、つまらないところ」と言われた。彼女は小学校の先生をしていて旦那さんは図書館司書だったから、もちろん本に詳しく、旅好きでいろんな国に行っている。
 ーーーそうなんか、あれはアンの著者モンゴメリーが表現する逞しい想像力の世界なのか、と思ったね。


 そうそう、気になる役者は鈴木亮平さんで、役柄で自由自在に体重をコントロールするマッチョな人でした。
 朝ドラをみてわかったんだけど、彼の目もとが元亭主とにているんだね。そして、顔立ちが恋をした山男によく似ている。元亭主は高校時代の遊び友達で、特に好きだなんて思っていなかったし、山男も喧嘩ばかりして最悪だったけれど、今頃になって「ああ、こんな顔の人が好きだったんだな...」と気がついた次第。
 ーーーいやはや、人生は過ぎて見なきゃわからんもんだね。