エアコンと冷蔵庫


 全部調理して、毎日火を通して食べていたけど、お腹が不調。週末はトレーニングもできずに部屋にこもっていた。冷蔵庫とエアコンをなんとかしなければならない。


 すでに舎監に話し、その次に日本語専科の主任に話し、学部長にお願いして1週間経つが、なんの音沙汰もない。思い余って派遣先のNPOのミマ氏に連絡したら、前学長にコンタクトをとってくれた。
 どのビルにいるのかわからないので我が社会学部の事務所に聞きに行った。要件を問われて「冷蔵庫とエアコンが壊れたから修理のお願いです」と言ったら、「当然それは部屋を使っているあなたが払うべきだ」とけんもほろろ


 そんな馬鹿な、契約書には宿舎の経費は全部大学持ちと書いてある。
そのことをタイ人の同僚に伝えたら、「契約書は損傷に関しては言及していないので、自分で払ってください」とのことだ。ーーー冷たいもんだ。


 ここであきらめてはいけない、と前学長に会いに行き、要件を伝えたら、英語の話せるスタップを連れてきた。彼があちこちに連絡しても、やっぱり自分で支払ってくださいとのこと。ーーーなにをおっしゃる、エアコンや冷蔵庫は部屋の備品だろうが....。


 そこで、面接の時に学部長の先生がエアコン&冷蔵庫&ホットシャワーがあるというから、日本から来たのだ。それは部屋の備品でしょう?と言ったら、今度は学部長の先生に電話してくれた。ああだ、こうだとタイ語で言っているがわたしにはわからん。お昼近くなって、ようやくエアコンを直してくれることに話しがついた。
 その次が冷蔵庫の交渉。大学は町から遠いので冷蔵庫がないと生きていけない!車もバイクもないから1週間に一度買い物して保存しておかねばならない!と強調した。


 ともかく半日かかって、午後エアコンを見に来てくれることになったので、そそくさと部屋に帰った。
夕方、先ほどの教師がスタッフを連れてきてくれて、壊れたエアコンをバリバリ外して、中古のエアコンと取り替えて行った。たぶん、大学のどこか空いてるオフィスから持ってきたのだろう。ーーーまあ、中古でも動けばいいからね。
 あとは、冷蔵庫ね。壊れた冷蔵庫を持っていったけど、かわりを持ってきてくれるかどうかわからない。


 日本人の同僚が呆れたように「エアコンの故障で学長のところにいった?」と笑っていた。ーーーそうよ、偉い人のところまでいかないとなかなか直してくれないよ、ここはタイなんだから.....。
 しかし、お願いしたのは学長ではなくて前学長です。