2年生


 木、金と2年生に「会話」「日本文化」「メディア」と3教科の授業をしたら、ぐったり疲れた。
もう、うるさいのなんのって。仲良しグループでテープルに座り、高校生のように騒がしい。日本語専科なのに、ちっとも進歩していないし、出席して単位をもらえばそれでいい、というような生徒ばかり。まあ、元気でくったくがないのだけが取り柄だわね。


 他の2教科はともかく、「会話」は騒がしいと勉強したい生徒のじゃまになるので、生徒のスケジュールを聞いてクラスを20名x2グループに分けようとしたら、今座っているテーブルごとのグループで分けてほしい、と言う。
 そんなバカなことするわけないじゃん! 成績で分けるか出席簿で分けると言うと、友達と分かれるのが嫌だという。まったく、しょうもない。とりあえず来週授業して、うるさかったら出席簿で分ける!と宣言した。


 タイの大学生は可愛いけれど、幼いんだよね。
地元から離れるとしても、バンコクで働くのが関の山で海外に出ることはないだろうし、これでいいのかも知れない。
 中国から国のボランティアで赴任しているお嬢さん二人も、「タイの生徒はこんなにも勉強しないで、将来どうするの?」と嘆いていた。北京から来たそうで、小学生の3年生から英語の勉強をし、全教科ができないと中学に入れないんだそう。


 いままで会った中国の若者たちは普通に英語でコミュニケーションができる。これからはもっとグローバルな社会になり、英語力が必至だと思う。インターネットの普及により世界は変わった。ニュースはテレビやラジオより先にサイトに流れ、世界のどこにいても知ることができる。今日、「メディア」の授業をして、媒体は変わったと思った。