珍客


 キッチンの外に珍客が....。
ぬめっと光っているので、蛇かな?と思ったら手と足がある。日向ぼっこしているらしく、じっとして動かない。触ったら尻尾を落として逃げそうだ。


 子供の頃、家の中にイモリがいてビクともしない。なんだろう?おもちゃだろうか?ほんものだろうか?と不思議に思って、ちょっと触ったら尻尾を落として逃げてしまった。本物だったんだ、と落とした尻尾を手にとってみたが、こちらも作り物みたいだった。


 以前赴任していた高校のアパートには、テレビの裏にトッケーが住んでいて、毎日夕方にチラリと顔を出す。「あら、いらっしゃい....」というとさっと消えた。トッケーは迷彩色で指が5本あり、丸い吸盤が面白い。特に爬虫類が好きなわけじゃないけど、つい珍しいので見入ってしまう。


 ボルネオのイグアナは大きくて、タイムトリップした気分になるね。