圧迫骨折

 タイまで日曜版の書評を送ってくれる友人に年始の電話を入れたら、骨粗しょう症で圧迫骨折と診断されたという。
「それは、大変!」とランチを持って出かけた。「まあ、おてん婆すぎたのよ。しばらく安静にしていないと」凹んでる彼女を励ます。夏に地下鉄の階段を踏み外して足を骨折し、出発間際に食料を届けた経緯がある。今回も明日出発だ。


 友人は75歳。ピアノやギターを習い、アクティブで何処へでも自転車で出かける。昨年の春は青春18切符で東北を旅した、と教えてくれた。

 老いは誰の身にも確実にやってくる。明日は我が身にも起こること。怪我をしたり病気になったとき、一人暮らしは身動きが取れなくなる。思うようにならないことで鬱になる人も多いと聞く。


 ココナッツカレーを食べながら「何かして欲しいことはない?」というと、「この食器戸棚を動かしたいんだけど」というので、「まかしておいて!」と早速、中の食器を出して戸棚の下に新聞紙を敷いて移動。部屋に散乱している新聞やら紙類をまとめて、物置になっていたガラスのテーブルを机にしつらえて出来上がり。ちょっと整理しただけなのに部屋がサッパリした。


 自分にも言えることだけど、諸々の思い出の品が処分できない。山道具/機織り/染料/本/布/洋服など。断捨離する必要がある。いま、一番にときめくものだけを残してサッパリしたいんだけどね。