「じょうぶな頭とかしこい体になるために」 五味太郎


 これは子供の疑問・悩み・希望に応える絵本で、子供の目線で書かれている。大人が読んでも楽しい、というより昔子供だった大人に読んで欲しい本かなあ.....。


 昔、本好きの同僚が持ってきてくれて、「じょうぶな頭ねえ.....」と思わず笑ってしまった。それが、街のブップ・オフの絵本コーナで再会して、ついうちに連れ帰ってしまった。


 1991年に発行された本なので、時代に対応しなくなっているが、五味太郎さんの視点が面白い。

『ーーーちよっとおもしろそうなことをやろうとするととめられる。それなりに自分ではやっているつもりなのに、がんばりなさいとか、しっかりしなさいなどと言われる。そして、本当に悩んでいることについては、相談にのってくれるひとが見あたらない。まったく子どもって気の毒です。ぼくも昔、だいぶ気の毒でしたーーー』


 いまの子どもはもっと気の毒かもしれない......。