弱り目に祟り目

 

 なかなかお腹の調子が良くならないとことに伴なって、お尻のサドルにあたる部分に腫れ物ができた。痛いのなんのって......。熱は出るし、吐き気がして食欲もない。妊娠した時のようにすべての匂いが嫌になった。



 毎日溢れてくる簡易キッチンの泥とドブの匂い、玄関の壊れた排水溝の匂い、ゴミステーションの饐えた匂い、シャワーの泥臭い匂い、すべてに絶えられない。タイの食べ物自体匂いがきついので頭が痛くなり、我慢も限界にきて帰国しようかと思った。
 しかし、冷静に考えると、熱があったら空港でひっかかるし、まずは病院でみてもらった。3日間、抗生物質の血管注射をすることになった。2回目の注射をしたあと、夜、蚊の集団に刺されたみたいに痒くなった。もしかして?と脚を見たらピンク色に変わっている。



 「やばい!」水を大量に飲み続け中和させるしかない。指輪もパンパンになるくらい水を飲んで、翌日病院へ。しかし、医者は 「アクシデントでしょう?」とアレルギーを認めようとしない。「なんなの?この病院は....」以前、薬のアレルギーで体が紫色に腫れ上がったことがあり、点滴をしたらすぐに良くなった。「もう、けっこう」と断って帰宅した。(それでも診察料を請求された)



 もう、腹が立って、「毎日、汚水の掃除をしていたら、病気になった!」と舎監に言いに行ったら、そく男性のスタッフを連れてやってきた。ついでに使えなかった洗濯機も頼んだら、これも即日解決。
 ーーーもう、いままでなんだったの? タイは人が死ぬまで、何もしないそうだが、不衛生な環境も人が病気になるまで何もしてくれないのか?と思いましたね。