ムーミン


 ムーミン谷のストーリーが好きだ。
在職のころ、仕事場の同僚がビデオを撮りためていて、自宅で内職をしながら見ていた。というより、声を聞きながら仕事していたんだよね。ーーーなかなか意味深い会話が多い。


 つい仕事場でも「春になったら、ネパールのおさびし山(エベレスト)に登りに行く....」と言ったりしていたな。「この冬は、南極のおさびし山だよ」とか。物語にはまり込んでいて「スナフキンが好きなんだ、かっこよくない?」と図に乗っていたら、「でも、スナフキンというよりは、ミィだよね」と軽く交わされてしまった。


 そう言われてみると、好奇心旺盛で、おせっかいで、一言多いところがミィにそっくりだ。「はっ、しまった!」と思ってもすでに遅し。昔から、その一言が地雷を踏むんだよね.....。ーーーはははははは。いまも、たいして変わってないわ。


 トーベヤンソンの「軽い手荷物の旅」なんか読んで、ヤンソンさんに憧れていたけど、北国のなにもない小さな孤島に住むなんて、とても真似できない。ーーー寂しくて死んでしまいそうだ。


 カナダの本屋でムーミン谷の英語バージョンを見つけた。
仕事していた頃を思い出して読み始めた。春、ムーミン・ファミリーが冬眠から目覚めるところから、物語は始まる。