Alaskan life


 自然と共存しているアラスカの暮らしは素晴らしいと思う。
森の中のログハウスに住みたいと憧れていたが、自然と共存する暮らしは、体力も精神力も必要だと思った。冬にカップルが別れると鬱になるそうだ。


 ソローのように自然を友にして一人では暮らせない。アラスカの人たちもよくそれを知っていて、夏が終わると、編み物の日、コーラスの日とイベントを設けて人が集う。ストーブの灯りを囲んで太鼓を刻み、歌を歌った。編み物の日は語らいながら、帽子や手袋を編んだ。


 居間にテレビがなく、夕食後はゲームをしたり古い映画を観た。
ボランティアが運営するローカルラジオ放送局には、誕生日のお知らせやお使い伝言コーナーがあって、「帰りに卵買ってきて」という放送がおかしかった。


 いまも、7年前とたいして暮らしは変わっていない。
昨年の5月に、セーラたちは森の中で結婚式を挙げ、自分たちの家を建設中だ。そして、来月には赤ちゃんが生まれる。
また、また訪れたいと思っている。